集英社文庫<br> やめるときも、すこやかなるときも

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集英社文庫
やめるときも、すこやかなるときも

  • 著者名:窪美澄【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 集英社(2020/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087440447

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内容説明

大切な人の死を忘れられない男と、恋の仕方を知らない女。欠けた心を抱えたふたりが出会い、お互いを知らないまま、少しずつ歩み寄っていく道のり。変化し続ける人生のなかで、他者と共に生きることの温かみに触れる長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

533
読みやすく、熱っつい純愛モノなのである。ただ彼らの歳には駆け込み婚を済ませ、年子を産み終えていたわたしに言わせると…。まずその年まで独身でいて(したがってそれなりにいろいろ抱えている)、ブサイクでもなさそう(男のほうは男前らしい)なふたりが急速にお互いに夢中になるまでの道筋がおおざっぱ。家具職人かぁ、カッコいいけど女のわたしも仕事辞められなさそうだな←現実的すぎ。「大切な相手に言葉を惜しむのはやめよう」という教訓は確かにいただいた。解説はあの山本文緒先生!2021/02/06

starbro

384
窪 美澄は、新作中心に読んでいる作家です。未読の本書の新刊文庫を図書館の新刊コーナーで見つけたので、読みました。本書は、昭和の匂いがする純愛物語の秀作でした。家具職人は、モテるのでしょうか?私の義弟は、家具職人です(笑)2020/01/02

ろくせい@やまもとかねよし

268
突然始まる恋愛。1年間の特定時期、無意識に体の自由を失う男性家具職人が主人公。多様な恋愛相手。家庭環境で理不尽な貧困を抱える人。亡くなった人。生きている人。大学の友人。親の暴力で自由が制限される人。恋愛は共有を積み上げる感情で成立?それとも論理で説明できない情緒的な発意?彼らの揺さぶられる心情を綴る。はるか昔から悠然とそこにある宍道湖。それは尺度が異なる自然の時間を想起させ、人間の喜怒哀楽はどれも微細な情動だと気づかせ、そんな泡立ち程度の感情を愛しむ情緒へ彼らを誘う。最終盤「木の命をもらう」は印象的。2021/11/04

ソルティ

258
最初は邪道な理由で相手を求めたのにお互いどんどん純粋に好きになる様がとてもキュンとした。2人が同じ場面について交互に語られていくので答え合わせのようでスッキリな手法。同じように思ってる時もあれば違うように思ってる時もある。でもお互いが想っていてその想いは同じだと壱春は確信してる。桜子は卑屈だからもうダメかなと思ってる。私はこの人の考えに共感だらけ笑。「うわっ。軽っ。それが第一印象だった。だけどうれしかったのだ。一人ぼっちでこのパーティーにいた私を、その人が誘ってくれたことが。私を選んでくれたことが。」2023/03/19

エドワード

133
今や30代も青春真っ只中である。家具職員の壱晴と印刷会社の桜子、ともに32歳。あるパーティーの夜に出会い、翌朝同じベッドにいた。壱晴の家具カタログを作る営業担当が桜子だったのだが、壱晴は全く覚えていない、というテレビドラマ?のような冒頭からは想像できない、二人の不器用さ。君ら高校生か?ウブな心の揺れがいいねぇ!そして語られる、壱晴の声が出なくなる心的外傷、17年前の松江での出来事。こんな純愛小説、久しぶりに読んだよ。二人が自分の気持に素直になる終幕の爽快感。壱晴クンの声が出なくなることはなくなったのね。2019/12/02

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