天才たちの日課 女性編

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天才たちの日課 女性編

  • ISBN:9784845916375

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内容説明

草間彌生、ピナ・バウシュ、フリーダ・カーロ、ヴァージニア・ウルフ、マルグリット・デュラス、スーザン・ソンタグ、ミランダ・ジュライ──女性の作家、画家、デザイナー、詩人、アーティストたちは、いかにして日々「制作」に立ち向かい、「生活」と「仕事」 の折り合いをつけていたのか。

働く女性にとって、これはもはや実用書だ。
――伊藤亜紗(美学者・東京工業大准教授)

143人の日課が束になって力をくれる。
――斎藤真理子(翻訳家)

ロングセラー『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』の第2弾! 前作で取り上げた161人のうち、女性は27人しかいなかったことに大きく反省した著者が、創作に打ち込むクリエイティブな女性たち143人の、惚れ惚れするほど鮮やかでとても真似できない、ユニークで並外れた苦闘と試行錯誤の連続を丁寧に拾い集め、できる限り正確にまとめあげました。

それぞれの人物を特徴づける日々の日課や「仕事のお供」の嗜好品などはもちろん、創作に適した精神状態の保ち方や自信がなくなったときの対処の仕方など、彼女たちが切実な状況を乗り越えてきた姿は、現代の窮屈で不自由な枠からはみ出そうと格闘するすべての才能あふれる人々にとってとても他人事とは思えない、自由と勇気を得る福音の書となるはずです。

さらに今回、女性にフォーカスを当てたことで明らかになったのは、わたしたちがいわゆる「天才」に期待する奇行や儀式めいた日々のルーティンよりも、もっともっと切実な女性特有の葛藤や波乱があったということです。

女性たちは常に、おもに家庭生活において自分だけの場所や時間を確保できないという困難や、女性であるがゆえに受ける偏見や差別を乗り越えるという苦闘に直面させられています。収録されている143人すべての女性たちの日課を見てみると、その先には、女性が創作を仕事にするためにどれだけ格闘し、仕事を続けることがどれだけ困難だったのかを、如実に感じることでしょう。本書は、過去、現在そして未来の、ものをつくり、はたらき、生活していくすべての女性たちの姿を静かに照らし、現在進行形の問題としてわたしたちの胸に迫る、本物の実用書なのです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hundredpink

56
天才たちは飄々と作品を生み出しているわけではない。苦悩と人生を芸術に捧げた結果生み出された物なのだ。2020/04/02

くさてる

17
クリエイティブな人々の日々の暮らしぶりを紹介する本を書いた著者。前回の本で紹介されているクリエイターのうち、女性の割合が17%しかなかったことを反省し、女性クリエイターに絞ってその日常のあれこれを取り上げたのがこの本。名前を知っている人も知らない人もいましたが、どの人の仕事も見てみたくなりました。女性は男性のようにいかないよね、と言いたくなりますが、著者は女性アーティストを〝アーティスト〟から分けて考えることの危険性も承知のうえでこの本を書いているので、そう単純な話でないことも分かります。面白かった。2020/01/04

たまご

15
様々な分野で「一個人」として活躍する女性の日常をリサーチした報告書形式の書籍。「会社を辞めれば自由になれる」なんて話をよく耳にするが、独立して生計を立て続けることがいかに大変かがわかる。組織という縛りがなく、自分を縛れるのは自分だけ。24時間365日仕事のことを考えて休日はなし。働く時間・場所・やり方など自分でコントロールできる一方、確実に収入を得られる保証もない。死ぬまで芽が出ないかもしれない。でも彼女達は辞めなかった。続けた先でしか得られないものがあるということを知っているし、純粋に仕事が好きだから。2025/06/29

緋莢

13
図書館本。<しかし、この本には、いま思えば、大きな欠陥があった。そこで取り上げた百六十一人のうち、女性は二十七人しかいなかったのだ。割合にして十七パーセント以下だ>「はじめに」で書かれているように、前作で、そう考えた著者が今度は女性に限って取り上げた本。<〝女性アーティスト”をアーティスト一般から分けて扱うことの危険性は承知している(男性が書く場合はなおさら危険だ)。この本で 紹介した女性の多くは、自分の作品が性と結びつけられることに慣れているが、そのことを快く思っている人はひとりもいない。>(続く 2024/11/07

masabi

11
【概要】アーティストとして活躍する女性の日課を取り上げる。【感想】創作の他に男性よりも家事や育児が期待されるなかで、どう折り合いをつけるか、あるいは芸術にすべてを捧げるかなど、日課自体よりもその選択のほうが印象深かった。時間のやりくりなどの参考にはならなかったが。自分の能力を発揮できる環境を整えるなかで、そのなかに家族がいたりいなかったりする。2023/07/07

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