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内容説明
●「社会変革型」の企業が注目される時代に
「ものが売れない」と言われるようになってから久しい。特にリーマン・ショックや東日本大震災などを経て、その「買い控え」傾向はさらに強まった感がある。
そんな中、企業はビジネスのグローバル化に活路を求め、コモディティ化する「ものづくり」に代わる競争優位の戦略として「ブランディング」により注力するようになった。
本書は、そういった時代に通用するブランディングの基本を短時間で学ぼうというもの。ロゴやネーミングを知ってもらうという「アイデンティティ」の時代はとうに過ぎ、いまはステークホルダーと共創する「第4世代」に突入している。また、自社目標よりも「社会変革型」の概念(例:アップル「Think different」)のほうが顧客に理解される時代になり、それは、「企業の人格」と理解されるまでになった。
スターバックスなど、企業の事例も盛りだくさん。いまや「ブランディング」はマーケティングの一部門ではなく、全社戦略としてとらえるべき、ということも強調している。
●世界最大のブランディング会社の第一線で活躍する著者
著者の所属するインターブランド社は、世界最大のブランディング専門会社で、日本法人は、NY、ロンドンに次ぐ第3の拠点として1983年に開設。古くから日本企業との関係を作ってきた。
顧客は大企業から大学まで幅広く、事例も盛り込まれ、「いまどうなっているのか」がわかる実務的な内容。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんさん
6
仕事関連の本。ブランド価値を強化するには、要するに社内外に対しきちんとし、信頼され、期待に応え、共に新たな価値を追求できる会社であること、と理解。考えれば当然だが、すべてのステークホルダーから、製商品・サービスだけでなく会社全体が評価されている。2021/01/01
Grayeyes
5
あいまいな概念でしか無かった「ブランディング」が、明瞭に整理されている。 時代に即して変化していること、顧客との共創…大きな話を事例を交えてわかりやすく整理され、読みやすい良書である。2020/01/01
suma2021
4
ブランディングとは何か?なぜ必要か?どのようの育成するのか?をコンパクトにまとめた一冊。 私的な解釈では、ブランド=プロダクト以外のビジネス上の無形試算であり、その無形試算を育てることによって顧客やステークスホルダーに高付加価値を届ける活動と理解する。 最近の流れとしてブランドもそうだがパーパスやプロセスエコノミーなどアウトプットやプロダクト以外での差別化が潮流なのかと感じた次第。2022/01/03
カロライナタカハシ
3
ブランディングとはやはり広告・キャッチコピーだと思いがちであるが、経営の根幹である。この考え方を身につけるにはもう少し時間がかかりそうだ。企業ブランドに対して各組織、各社員がどのように影響を受けて伺っていくのか理解が追いつかず、時をおいて再読したい。また、会社のみならず、個人のブランドディングについても考えをめぐさせて行きたいと思った。2024/10/18
のの
3
図書館で目立つところにあったので手に取った。本書を読むまで「ブランディング」の概念を全く知らなかった。ブランドは顧客の頭の中にあり、ブランディングは広告代理店に丸投げした一時的な広告プロモーションではなく、全社的(経営者からアルバイトまで)に意識し取り組むべきものである。成功例としてスターバックスが挙げられているので、理解が深まった。世界全体で顧客中心主義にシフトしつつある現在、ブランディングの必要性がより高まってきている。2020/01/11