内容説明
今なお闊歩する〈正常〉の亡霊。
なぜ、それまで医薬品であった大麻・阿片・モルヒネは〈ドラッグ〉となったのか。
彼らに〈逸脱者〉の烙印を押したのは誰か。
一九世紀フランスの社会病理を読み解き、現在に至る〈排除〉の起源を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K.C.
2
タイトルと内容にギャップを感じたが、内容はためになる。ドラッグと一括りにすること、医療用発信のものと、そうでないもの、アルコール依存との異同など。日本における政策提言をした終章だけでも考えさせられる。暴排規制にもつながる。2021/05/04
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1
もともと医薬品だったものがドラッグとして排除されていく歴史を「健全な社会」を掲げてそれを守るためにイレギュラーなリスクを排除していく19世紀から20世紀の欧米における<犯罪・狂気・病>に対する言説からフーコー的なアプローチで記述し21世紀に蔓延する不安に対する不寛容さを炙り出す一撃。2020/04/05
河村祐介
0
国民国家の形成、または現代医学の発展のなかで、「公衆衛生」の概念の誕生や法治主義の発展とともに、ドラッグ使用や依存症が社会の構成員からの逸脱という、取り締まり対象として成立=「ドラッグ」が成立していく課程を描く。国民国家と第一次世界大戦へと向かう愛国主義的価値観の中で、統計学的な平均=標準とし、そこからの逸脱を排除という。2020/01/25
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