内容説明
日本における貧困問題は、圧倒的に女性の問題である。20歳から64歳の単身女性の相対的貧困率(年収122万円以下)は29%。男性のそれは21.1%とその差は歴然としている。単身女性の約3人に1人が月収約10万円での生活を送っていることになる。彼女たちはなぜそのような状況に身を置くことになったのか――。女子大生、派遣OL、公務員、シングルマザーなどの属性、都市部と地方などの違いによる地域性、悪化する単身高齢女性の貧困率などに象徴される年齢による差異など、さまざまな切り口から見えにくい「女性の貧困」を当事者の声も交えてレポートする。監修は『東京貧困女子。』が話題のノンフィクション作家・中村淳彦氏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
37
★★★☆☆たった250ページほどで39人の話をまとめるというふうが無理な話で確かにそれはそれでおもろい試みなのだがどうしても1人の話が薄まってしまうのが残念。奨学金制度について義務教育の時に奨学金は無闇に借りるものではないということをもっと教えるべきではないだろうか?奨学金という名の借金地獄の沼に入る少年少女たちを見殺しにしている今の世の中の現状を変えないと日本の明るい未来は来ない。日本から差別が消えたと思われがちだけど差別が地下化しただけで陰湿な職業差別の伝統が未だに続いている。まことに嘆かわしい2021/11/01
Ciel
28
んー私も女性だけど、この本に登場する女性のほとんどに同情できない。例えば、大学の奨学金についてだが、親が出すのが当たり前なのだろうか?そして、その大学は自分が本当に行きたい大学だったのか?授業に碌に出ず、遊んでばかりいたツケが来ているだけのような気がするが・・・。ニートでいてお金がない。至極もっともだと思うのですが。働いていないのに、出してもらおうなんて情けなくないのか?なんだかちょっとズレている気がする内容。2020/07/31
ごへいもち
27
どうしてここまで考え無しなのか、世間知らずなのか。依存症、発達障害、貧困の連鎖。本当のエリート達に何とかして欲しい2021/01/16
あつこんぐ
26
『東京貧困女子』を読んだので、こちらも気になり購入しました。前作は家族や国のせいで貧困に陥った人が多く応援したい気持ちになりましたが、今作は自業自得の人も多く「なんだかなぁ」と…。私の職場にもトリプルワークをしてる看護助手さんがいて、あら探ししか能のないアホな政治家に回す金があるならこっちにくれ!!と言いたくなります。この本読んだらお先真っ暗という言葉しか出てこず、子供達の将来が心配です。2020/02/24
タナカ電子出版
24
39人の貧困女子 1章非正規女子の絶望 2章シングルマザーの悲劇 3章介護女子の失意 4章高齢女性の自棄 5章ネカフェ女子の迷走 6章女子大生の締念 7章搾取される女子の極限😢♀️この本は現実ではありますが、その現実である貧困女子をつくっている存在が自分自身である事にも気付いてほしい。元気になるような本ではないので、おすすめはしません。2020/03/14
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