内容説明
西村京太郎『寝台特急殺人事件』、松本清張『時間の習俗』……などの名作トラベル・ミステリー全16作の舞台となった地を鉄道好きのミステリー評論家が訪れ、「あの事件現場」を体当たり取材! 作品に描かれた舞台の今と、描かれなかった謎の真相を追究する。彼の地と名作に思いを馳せ、つかの間の旅情を味わってください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
127
聖地巡礼はその作品を愛する者ならば一度はやってみたいことだ。このエッセイでは私自身訪れたことのある地やゆかりの地も取り上げられたことで面白く読めた。各編を読んで実際に作品の舞台を訪れて見えることは確実にあると思わされた。さらには時代の痕跡を見出すことで小説が書かれた時代の匂いを感じ取り、思いを馳せられる。今またテツブームが起きている。つまり時代が鉄道ミステリをまた求めているのだ。ミステリは時代を映す鏡である。旅愁をそそるその土地の魅力と文化、そして時代をも包含したトラベル・ミステリーを期待したい。2021/06/08
HANA
63
かつて一世を風靡したトラベル・ミステリー。鉄道を中心にその舞台となった土地を訪ねた一冊。内田康夫が亡くなりいまや西村京太郎一人が気炎を吐いているこのジャンルだけど、このように紹介されるとやはり独特の魅力を持っていた事が再確認できる。子供の頃内田康夫を読み込んだ身としては、そこはかとない懐かしさも感じたり。しかし乱歩から新しくは島田荘司、有栖川有栖まで鉄道とミステリを組み合わせるとやはり独特の味があるなあ。最近時刻表ミステリはほとんどお目にかからないけど…。あと著者の乗り鉄っぷりもいい味を出していました。2019/11/21
涼
29
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2020/04/post-c8c82c.html2020/04/26
ちえり
17
トラベル・ミステリー小説に出てくる殺人現場を巡る“聖地巡礼”。やってみたいなぁ、でもこの本に取り上げられてる作品はちと時代が古いので、著者の佳多山さんが訪れた時で既に様変わりしています。こんなに全国に散らばってる殺人現場には行けないけど、近畿に限っては行ったことある場所とか出てくると嬉しい。昔見た『土曜ワイド劇場』を思い出した。タイトルも原作者も忘れていたけど、柴俊夫さん(犯人)のわざとらしいセリフが今でも耳に残ってて、ああ!これ(が原作)だったのかぁと感動。こう言う本を読むとまた読みたい本が増えますね。2025/09/29
はるま
14
初読作家 というかミステリ評論家として雑誌等でご活躍されているとのこと 僕自身、これまでトラベルミステリを読んだことないし、今のところは読む予定はないけど(読まず嫌いかもね)そんな僕でさえも、読んでみよっかなと心揺さぶられトラベルミステリの聖地巡礼の本作 確固たるジャンルとして確立されているトラベルミステリで 本作では、日本各地の事件現場(物語の中の)を著者の目と脚で感じてままを丁寧に描かれていた 江戸川乱歩さん、西村京太郎さん、松本清張さんをはじめ、多多数の豪華な面々の作品が紹介されていて、ファン必読2025/11/25
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