内容説明
※電子版は書き下ろしショートストーリー「雪が積もった朝の大仕事」の特別付録つきです。
※紙本の44ページ程までお楽しみいただける無料の〈試し読み増量版〉も限定配信中です。
「第3回なろうコン」金賞受賞作 待望の書き下ろし短編集!
極寒の地を治める陽気な貧乏貴族・リツハルドと、
“紅蓮の鷲”の異名を持つ男顔負けな元軍人・ジークリンデ。
とある夜会で出会い、リツハルドの一目惚れから始まったのは……1年間の「お試し婚」!?
契約夫婦としてリツの治める地で暮らすことになった二人は、
冬は部屋にこもってリンゴのコンポートにパンケーキ作り、春は薬草採取に出かけたり、
村の子供たちと復活祭を楽しみ、夏は釣った魚やアイスクリームに舌鼓、
そして秋は、ワインやマッカラをお供に満点の星空の下でキャンプをしたり――。
自給自足なスローライフを通じて距離を縮めていくリツとジークは、本当の夫婦になれるのか……?
不器用な二人と、慎ましくもほのぼのと暮らす村人たち。
愛しさと美味しさに溢れた四季の暮らしを綴る、珠玉の書き下ろし短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
40
極寒の地を治める陽気な貧乏貴族・リツハルドと男顔負けな元軍人・ジークリンデ。とある夜会で出会いリツハルドの一目惚れから始まった、1年間の「お試し婚」での四季の暮らしを綴る書き下ろし短編集。コミック読者への配慮か、出会いのエピソードなどを補完しつつ、リンゴのコンポートにパンケーキ作りをしたり、薬草採取に出かけたり、村の子供たちと復活祭を楽しんだり、領主としての責任を果たしたりと、一緒にのびのびと生活した四季を過ごすことで、不器用な二人がお互いのことを理解し、距離感を縮めてゆくのも納得できる素敵な物語でした。2019/12/21
るぴん
35
原作1〜2巻までの、四季折々のエピソードを盛り込んだ短編集。またリツとジークの物語が読めて嬉しい♫この段階ではまだ仮夫婦の2人だけれど、釣りをしたりベリーやきのこを摘んだり、保存食を作ったり、キャンプをしたり、この地に暮らす人々が生活のために当たり前にしていることを一緒にやるだけで、2人が徐々に距離を縮めていくのがわかって、読んでるこちらも幸せな気分になる。ずっと読んでいたいくらい、大好きな世界観。アイナとエメリヒ、ミルポロンとルカの様子も書かれていたのがまた嬉しい。あかねこさんの美しいイラストも眼福♡2020/01/25
陸抗
22
極寒の地で暮らすリツハルトと、元軍人のジークリンテの仮夫婦が過ごす四季。旬の素材で作る料理を堪能し、その季節でしか出来ない事を楽しみ、互いの恋心が育まれていく様子も丁寧に描かれていて、とても素敵な短編集だった。本編を読んでいても補完する内容だったし、読んでいなくても楽しめるんじゃないかな。リツハルトとジークリンテの、大家族のその後なんかも読みたい。2019/12/29
しましまこ
14
ストーリーの裏側的な短編集、嬉しいよ。2022/05/22
kitten
10
図書館本。北欧貴族と猛禽妻の番外編?というか、普通に本編に入っててもいいように思う。北欧っぽい暮らしを、主に食を中心に。これだけ自然の恵みがあればおいしそうだけど、冬は辛いんだろうな。惜しむらくは、本編の内容をほとんど覚えていなかったことだ。江本さんはこの本で通算50冊目らしい。デビューが2015年ってたった5年で50冊出版って、なんでそんなに書けるんだろう?とても追いかけきれない作家さんになってる。評価、星2.2020/08/02