内容説明
テロリスト達が標的にしたのは関西矯正展が行われている大阪刑務所だった!
「どうして大阪刑務所を選んだのか? 彼らの正体は?」
難病を発症して日光に当たれなくなったキャリア警視・堂安一花と新任刑事の舟木亮太が捜査に乗り出す。
関西矯正展の見学客と受刑者を人質にしたテロリストは政府に大胆な要求を突きつける。それは「野党の党首達と人質を交換する」というものだった。
結果として、要求はかなえられことはなかったが、何故かテロリストは突如人質を解放し、大阪刑務所からも逃走した。
堂安と舟木は逃走経路を探る。そして二人が辿り着いた場所には意外な光景が広がっており、事態は急転直下して荒川河川敷に遺棄されていた性転換者との関連が浮かび上がるのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
114
好感持てるコンビで楽しめた一冊。うん、面白かった。奇病により外出できず安楽椅子探偵と化す堂安さん。その手足となって動く舟木くん。この二人のコンビ、捜査は好感持てるし楽しめた。大阪刑務所襲撃事件を発端に浮かび上がる数々の謎。そして絡みに絡んだ事件、トリック、明らかになる結びつきと最後まで興味が惹かれる展開は吉田作品らしさを味わえて満足。あのメガネ、良かったな。読み手も一緒に参加している気分になれて楽しめたポイントの一つだ。それにしてもあれはエグかった。ここまでやるか…。蓄積された思いに戦慄が走った。2020/02/08
papako
63
久々の作者の作品。楽しかった。この作者ので書く男子って女性に従順なんですよね。紫外線を浴びられない女性キャリアの堂安と厚労省向井に近い印象の舟木が捜査する。様々な事件が絡んでいて、ラストに全てが収束するのは気持ちいい。だけどこの作者さん、解決が結構かけ足なんですよね。他のシリーズでも謎解きがあっけない。もったいないと思うけど、じゃあどう書いてくれれば満足かはわからない、わがままな自分です。大阪刑務所の犯人は想像つくけど、医師殺人事件の方はなかなかエグい犯人でしたね。続くのかしら?他のシリーズも書いて!2022/03/06
ナミのママ
57
新シリーズのようです。それにしても設定が面白い!奇病で日光に当たれなくなった優秀な女性キャリア警視の堂安は、なんと在宅勤務の捜査指揮官となる。部下は一人、父を殺害された新米の舟木。Wi-Fiとマイクが内蔵された眼鏡、ワイヤレスイヤホンなどを支給され、手足となって駆け回る舟木。冒頭のこの設定だけで興味津々です。事件は大阪刑務所のテロ事件から始まり、複雑に絡んだトリックでした。想像力をかきたてられ楽しめました。2020/01/11
momi
51
ドラキュラ分室ってそう言うことから名前がついたのね…。この設定面白い!!もちろん設定だけではなく内容も期待通り面白かった!!日光にあたれないキャリア女性警視と現場に出れない彼女のかわりに目や手足になる新人刑事の亮太がコンビを組み捜査に乗り出します!河川敷で見つかった性転換手術をした遺体…。そして前代未聞の大阪刑務所でテロ発生!テロリストたちは何故刑務所を標的にしたのか!?先が読めない展開に一気読み間違いなし!この作品だけで終わってしまったらもったいな〜い!ぜひ、この「ドラキュラ分室」シリーズにして下さい!2020/01/14
hushi亜子
49
新たなペア出現!ある事情で在宅勤務となってる女性警視堂安、所轄から急に本庁捜一に引き上げられた舟木。捜一だが、何故か堂安とだけで行動することになった。その事件とは…。 大阪刑務所が襲われる事件、性転換者が殺される事件。まさかこれらが繋がるのか。 吉田節炸裂!グロというか想像もしたくない犬…。いやいやマジで気持ち悪く、そして推理が推理を呼んで、なかなかたどり着けなかった犯人。これはシリーズ化間違えなし!「槙野、東條」シリーズも、「堂安、舟木」シリーズも是非是非続いてほしい!2020/03/08
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