内容説明
自動化が進む中で、未来の労働は、自由意志は、人間の幸福はどうなる? 人は機械と一体化するのか、それとも動物に成り下がるのか――シリコンヴァレー、深セン、モスクワ、NY、ソウル、東京で第一線の研究者、起業家、思想家など51人を取材して描く、AI発展後の世界と〈わたし〉の行方。最新の未来図がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
p31xxx
9
日米中露AI産業の先端的人物たちへのインタビューから、国によって異なる規制方針に触れる章段がよかった。AIは創造的な仕事を奪わない、AIと人間と分業できるなどの主張が、AIが既存の仕事に代替することと矛盾しないのが、注意したい。今後のプログラミング教育は世界的なIT企業・研究機関・教育機関の規模やコストにどれほど触れるか気になった。教育のインフラの差、教師の熱量の差がその後の子どもたちのポテンシャルに影響しまいかと思った。2020/03/15
harhy
7
AIについて、いろいろな視点から考えさせてくれる本。技術が進んでいけばいくほど、人間って何なのか、が議論されるんだろうな。デジタルに振り回されている感がするこの頃、そうした議論から、何かしらいいものが出てくるといいなと思う。2020/09/06
gokuri
4
副題の「AIが変える世界と人間の未来」のとおり、AIの発展について、米国、中国、ロシアの現地訪問やスカイプによる様々な人物へのインタビューを通じて、AIの未来、限界について考えていく。つきつめると、人間の感情、生き方、そして哲学的な課題にまで思いを巡らすことになる。「働くこと」の意味合い、機械にできないことがなくなったときの人間の在り様など、世界の賢人たちも、多分普通の人間と同じように、日々、問うているのかもしれない。2022/06/29
コービー
4
キーワード:「意識を持ったAIはできるか?」「そもそも「意識」とはものすごく定義が難しいもの。オックスフォード英語辞典では、意識とは「意識がある状態」だと定義されている。まさに堂々巡り」「AIに感情はない」「感情解析とは人の声や文章からその人の感情を読み取り、その後の行動を予測する技術のこと」「AIの発達により「人間とは何か?」「私とは何か?」ということを改めて考えることになる」「AIの発達により偶然の出来事が起こりにくくなる」「将来人々は「次世代の子どもに期待すること」に幸福を見いだすかもしれない」2020/09/17
takao
2
ふむ2020/12/07