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内容説明
『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などの名作を残したロシアの大文豪トルストイ。権力と闘い、内なる生の鉱脈を掘りつづけた巨人の実像に迫り、その82年の生涯を描いた力作評伝。『戦争と平和』『復活』『幼年時代』(以上、岩波書店)等の翻訳で活躍し、トルストイ協会会長を務めた著者の労作(レグルス文庫)を、ハードカバーの第三文明選書として復刊。
目次
まえがき
1、トルストイの故郷と家系
2、幼・少年時代の幸福と悲しみ
3、大学生活とその挫折
4、故郷での農業経営とその失敗
5、軍隊生活と生死の苦悩
6、農民解放と「進歩」の問題
7、農民の中へ
8、結婚、『戦争と平和』
9、『アンナ・カレーニナ』
10、『懺悔』と宗教的探求
11、トルストイ主義の形成
12、『復活』
13、破門
14、暴力との闘い
15、家出と死
トルストイ略年譜
著者略歴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
43
「比類なき文学的才能」「強靭な肉体」「伯爵の家柄」を生まれ持ち「名声」「莫大な印税」「献身的な妻」を得てなおも権力と戦い。幸福、愛、真実、生、死について人間に許される限界まで考えて伝えていく。一人の人生とは思えない。2022/05/08
SK
6
49*同じ著者の『トルストイ』は読んでいて面白かったのだが、こちらはあんまりだった。何となく、トルストイを嫌いになる(笑)。「不細工」「女性にもてない」とか、やたら書き方が冷たい気がする。最後まで死刑廃止を訴えたトルストイ。2020/02/18