内容説明
極悪非道の養父からやっとのことで逃げ出した佳代は、それまでの不幸を帳消しにしてくれるようなすばらしい恋人とめぐりあった。作曲家を志し、今まさに才能が認められようとしている青年・悠介。夢に見た幸せまではあと一歩だ。けれどもその佳代を、はるか天空からじっと見つめ続ける知的生命体たちがいた……。広大な宇宙を背景に、甘く、優しく、暖かく描かれた、小さな愛の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
37
御嫁入りの時に持ってきた箱の中に入っていた1冊。多分昔の私が読んだ本なんだろうけれども全く内容を覚えていなかった。SFだけれども恋愛小説ですね。時を超え、人類と異星人との境も超えた不思議なお話でした。佳代の生い立ちや境遇には読んでいるのが辛いものがあったけれども、悠介の純愛で救われた。最後はほのぼの。良かった。2017/05/13
安芸あずき
4
音楽座ミュージカル「シャボン玉飛んだ宇宙まで飛んだ」原作を読みました。ミュージカルではさすがに性描写などけずられていましたが、それでもミュージカルも原作も素晴らしい。ひどく汚い人間も数人いるけど、だいたいの人はみんな優しい。普通の人。それに加えて、だんだんとニンゲンに興味や優しさを抱く宇宙人たち。読了後、やさしい気持ちになれました。2011/08/30
おぎにゃん
3
宇宙人が出てくるけど、人類の危機も宇宙戦争も関係ない。裏表紙の紹介文通りの「小さな愛の物語」。ラストは文字通りの「永遠の愛」で、読後感もさわやか。ヒロイン佳代の前半生が壮絶なものだけに、ええ話どすなぁ…とほのぼのします。2013/10/13
四葉
2
ミュージカル「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」観劇の予習にと電子書籍で。チラシのほんわかした感じやお稽古場の楽しい雰囲気からは意外なほど、主人公たちが幸せの絶頂に登れば登るほどに原作はおぞましい悲劇的な匂いが強く感じられて不安に駆られ続け、どうかこの2人の結末が幸福であってくれ!と切に願いながら読んだ。魂のありか--脳死移植の倫理的な問題やマスコミの行き過ぎた報道とそれにまんまと踊らされてる世間、35年以上前の作品なのに今も大して変わってないんだなぁ。ロマンス好きの男性読者様には超刺さりそう(-∀-)2020/01/10
キミー
2
「シャボン玉~」原作やっと読みました2009/07/15
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