内容説明
福祉・心理・看護・教育・行政等の専門職に共通する対人援助の基本スキルが簡単に体得できる一冊。受容・傾聴・共感の技術、質問の仕方や伝え方、相手の力の引き出し方、苦手な相手とのかかわり方等、実践で活かせるノウハウをわかりやすく解説。習得度が測れる演習も収載。
目次
第1章 対人援助の作法を身につける前に
第2章 言葉を用いず信頼関係を築く作法
第3章 相手の気持ちに寄り添う作法
第4章 相手に質問するときの作法
第5章 相手に伝えるときの作法
第6章 相手のもっている力を引き出す作法
第7章 苦手を感じず相手とかかわる作法
第8章 対応が困難に思える人への作法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポレ
10
ハウツー本は読まないんだけど、書店の棚でたまたま目に止まり、パラ読みして続きが気になって購入した。うちの会社の社員全員に配布したいくらいの良書。いわゆる援助職の心構え的なことが書かれているが、コミュニケーション全般に当てはまる普遍的な内容だった。”生きづらさを抱えた人が、生まれてきてよかったと思える社会の実現”という著者の思いに賛同したい。2021/04/02
ひつまぶし
3
対人援助について気になって読んでみたが、求めていたものと違ったので流し読み。非言語コミュニケーションとか、声のかけ方、聴く姿勢などなど、確かに基本的なスキルをコンパクトにまとめられていると思うけど、具体性に欠ける印象。援助職なんてそうそう育成できないと思う。実際には援助者自身が課題を抱えていることの方が多いはず。課題を抱える不完全な人間同士でどうやって共同できるのかといったところを知りたい。技術に還元できない、根本的なところで向き合わなければならないものと、そのための姿勢のようなものについて考えたい。2024/09/27