碆霊の如き祀るもの

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碆霊の如き祀るもの

  • 著者名:三津田信三
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 原書房(2019/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784562055814

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内容説明

刀城言耶が祖父江偲らとやって来たのは海と断崖に閉ざされた犢幽村。
そこで次々と起こる不可解な殺人事件は、村に伝わる「怪談」をなぞるかのような様相だった。
刀城言耶は「怪談」の解釈の奥にある事件の真相に迫るのだが……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

416
ついにの新作。雰囲気○、事件の不可解性○、解決編の見せ方○、結末○、なのに、犯人の設定が▲で興を削いでしまったというのが率直な印象。七十項目の謎を提示して、多重推理で二転三転したにしては、最後に随分地味なところに着地したなと感じた。トリックでは竹林宮でのものが面白く、動機面の意外性もあり、光る部分はちゃんと光っているので、再読すると評価が上がりそう。動機を際立たせるためにも、村人の描写をもっと濃くして欲しかったのと、解決編に入るまで、あまり検証シーンがなく、七十の謎の提示がやや唐突なところくらいが難点か。2018/07/23

starbro

233
三津田 信三は、新作中心に読んでいる作家です。刀城言耶シリーズは、初読です。横溝正史オマージュ小説的な感じでしたが、オドロオドロ感が少し足りない気がします。また犯人は、少し反則な気がしました。2018/07/23

紅はこべ

139
読みごたえがあったのは十九章。七十項目全てが解けたかは面倒で検証していないけど。わかりやすく整理してくれて、読者としては助かる。蓬莱さんが何故そうなったか、その謎は残ったな。そこまでしなければ生き残れなかった立地の村、合併が成立しなければ、放っといても廃村になったのではないかと思うが、こんな結末を与えるのが、三津田流。殺人手段に餓死って初めてかも。2020/04/17

KAZOO

123
三津田さんのシリーズ最新刊なのでしょう。いつも思うのですが地名などが非常に独特の感じで時代も昭和のいつの時代かはっきりしない感じでむかしの横溝正史などの小説を思い起こします。今回も最初に四つの怪談めいた昔ばなしを提示してそれがどのような関連を持つのかが楽しみでした。すっきりとした感じはあまり持てませんでしたが物語としては楽しめて主人公の父親の話が出てきたりして今後もその所の話が出てくるのではないかと期待しています。2020/01/17

ちょろこ

107
幕開けと幕切れが最高だった一冊。四つの怪談で最高の雰囲気での幕開け。怪異が迫り来る瞬間のこの臨場感溢れる描写、これはやっぱり三津田さんにしか描けない恐怖だ。そして起こる四つの怪談殺人事件。なのにあの人物のせいか…お約束の陰鬱さ、おどろおどろしさが今ひとつ感じられなかった気がするのは気のせいかしら。それでも読み手にうれしい整理整頓されたメモ、二転三転、ちょっと休憩後の四転とも言える展開には満足。碆霊様祭に隠された正体がなんとも物哀しい。そして余韻を残す幕切れが最高。これがこのシリーズの魅力かも。2019/04/12

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