ライムブックス 公爵のルールを破るのは

著者名：マギー・フェントン

原書房（2019/12発売）

• ISBN：9784562044931

内容説明

ヒストリカルロマンス界期待の新星のベストセラー、ついに邦訳登場！
先祖の代の諍いにより、他家に明け渡していた領地をとりかえすため、ヨークシャーに赴いたモントフォード公爵。敵対するハニーウェル家の長女で、男物のズボンを穿いて地所をとびまわる自由闊達な彼女に出会い、驚かされる。父が病に倒れて以来、地所を守ってきた彼女は、ここを追い出されて妹や借地人を路頭に迷わせるようなことになってはと、徹底抗戦の構えだ。いがみあう二人だが、実は一目見た瞬間に、互いに強くひかれあっていた。やがてモントフォード公爵は、お転婆の変わり者と言われるアストリッドが、本当は繊細で優しく、隠れて涙を流してきたことを知って、彼女を守りたいと思うようになる。してハニーウェル姉妹を社交界にデビューさせようとするのだが……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ち～]

強烈な潔癖症で極めて理性的なモントフォード公爵は、因縁のある地所の管理人が一年も前に亡くなっていることを知り、現状を確認すべく当地へ向かった。荒れ果てた館で豚と泥の洗礼を受け、管理人の娘アストリッドと出会う。髪はバサバサ、両目の色は違い、言動も荒々しい。当然気があうはずもなく、地所を巡ってひたすら罵り合い、取っ組み合いの掴み合い。ページをめくるごとに一分の隙もなかった公爵の服は泥や埃にまみれ、破れ血まみれになっていく。そんな公爵が哀れてあり可笑しくてたまらない。最後までドタバタぶりに笑いが止まらなかった！

2017/07/29

[たまきら]

ひどいカップリングなのに、どったばたの喜劇なのに、のけぞるほど長い小説なのに、もっともっとダラダラ読んでいたい気持ちになったロマンス初めて。秩序の権化、極度の潔癖、天下無敵のお公爵様が、宿敵がふんぞり返る領地を視察に行き、赤毛、男装、目の色左右非対称な「宿敵」とその無政府状態な周囲に巻き込まれて我を失っていく様をただただ楽しみました。しかしあの悪役はどうなったんだろう？

2017/10/02

[mao]

何事もキッチリしてなきゃ許せない潔癖公爵に、赤毛のオッドアイヒロインの組み合わせ。ドタバタ喜劇。最初から最後までしっちゃかめっちゃか(*ﾟ▽ﾟ*)面白かった♪

2017/06/03

[すもも]

★★★☆☆ THE DUKE'S HOLIDAY 2015年作品 序盤の土地に関わるヒロインの行動にそれはないんじゃないのという気持ちが拭えず、楽しめるかなこの話と思いましたが、後半は納得して読めた。作者のお気に入りみたいですが、私もマーロウ子爵に興味津々。

2017/06/03

[モルテン]

病的なまでに潔癖症で堅物・尊大な公爵を変えるには、ここまでしなくてはいけないのか！？一気読み。リージェンシーの時代、女性でありながら父に代わってエール醸造の仕事を管理する奔放なヒロインと、ヒロインに振り回されるヒーロー。ヒーローがかなり酷い目に遭っていて可哀想可笑しい。ヒーローの友人もヒロインの家族も使用人も癖がありつつ好人物でgood。ヒーローの過去や告白にホロリとしたりして、面白かったー。

2017/03/12