内容説明
英国の地方貴族の一人娘で新進小説家のサラ。次回作執筆のためにロンドンを訪れていた彼女は偶然、一人の男性の命を救うことに。彼は高級賭博クラブの経営で若くして巨万の富を築いたデレク。貧民街で孤児として育ち、愛を知らず、金の力だけを信じて這い上がった、裏社交界の有名人だった。取材のため彼のクラブへの出入りを許されたサラは、その人柄で店の従業界たちに親しまれる。まっすぐな愛情と好奇心に満ちたサラに、デレクもまた魅了されはじめていたが、態度では彼女を冷たく突き放そうとする。危険な魅力にあふれるデレクに、サラは思いを慕らせるのだが…そしてある夜、クラブで仮面舞踏会が開かれた。生きる世界があまりにも違う2人の運命的な出会いのゆくえは?邦訳が待ち望れていた超話題作、ついに刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
27
田舎の娘で小説家のサラと、娼婦の母に貧民街で産み捨てられた過去を持つ、高級賭博クラブの経営者のデレク。デレクが何者かに襲われているのをサラが助けたことで出会った2人。サラはデレクに関心を寄せるも、彼女のために頑なに遠ざけるデレク。過去の女からの危険な嫉妬。数々の萌えポイントを散りばめつつストーリーは展開します。多くの女性がハマる【デレク沼】って?興味本位で覗きに行ったら見事にハマりました!デレクのかっこいいセリフにやられっぱなしの一冊。純粋かつ、芯の強いサラも良かった!2016/11/17
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
22
面白かった~(☆∀☆) そして読友ちゃん達が、どうしてデレクに惚れちゃうのかわかる気がする。だって、デレクって、まるでクリスチャンじゃん!!❤2016/12/24
Miyuki_fsog
19
リサ・クレイパス…初読み‼もう~デレクぅ~(ToT)(ToT)(ToT)って感じです‼前半と後半で別人のよーでしたが、どちらもたまらずイイ男でした❤そしてそして…リリー☆激昂したデレクから身を守るように、夫であるアレックスの膝に這い上がって…のシーンがめちゃ可愛らしい❤この気持ちのまま「あなたのすべてを抱きしめて」に行きます‼2016/10/11
veri
19
「あなた」とはあの人のことだったんだな。本当に欲しいものって自分で手に入れるものではなくて、与えられるものなのかもしれない。感情を殺すことは生きる術の一つだけれど、長く続けるとダメになる。自己評価と他人からの評価は得てして違うもの。デレクがいつかサラの目を通して自分を見ることができればいいと思う。自分が生き抜く為に許される行為とはどこまでなのだろう。それは多分人によって違うから、自分を赦すのは自分しかいないのかもしれない。なんだか言葉では表現しきれない感情が溢れてきて昂ぶっている。たぶんちょっと引きずるな2016/09/28
みみずく
18
ヒストリカルロマンスは初めて読んだので色々新鮮だった。物語は最後まで起伏が激しく、楽しく読めた。作者の中でかなり思い入れの強いヒーローらしく、デレクの負った深い傷、サラと出会ってからの戸惑い、幸せを知っていく過程…と丁寧に描かれていた。サラはデレクとの対話では常に聖母のようになってしまうのは仕方ないが、最初の頃の取材のためにメモしまくっているマイペースぶりが結構好きだった。2015/03/19