時間とテクノロジー

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時間とテクノロジー

  • 著者名:佐々木俊尚
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 光文社(2019/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334951290

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内容説明

目的もゴールもない現代に、人間はどう生きていくべきか―― 「新しい人間哲学」ここに誕生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐治駿河

37
まずは時間のとらえ方が我々現代人と昔の人や特定の地域の人たちとは異なるとの認識を共有。そして神話部分の特に神話の系統分けや魂の話の部分は興味深かったですね。バタフライエフェクトの説明や脳内のシナプスの話などあまりに多くの事柄が書かれており流し読みしていると何の本を読んでいるんだっけ?と途中で思うことがありました。でも読み進めると繋がりが不明であった事柄がだんだんと関係性があることがわかっていき最後にはなるほどと感心させられました。少し時間がたってからもう一度読みたいですね。2024/10/03

タカナとダイアローグ

21
これからの未来はこうなる的な書籍はよくあれど、未来の認知はこう変わるのでは?という書籍は貴重なので、ありがたい視点だった。キュレーションがすごい。ストーリー(通時)より、いま(共時)のほうが優先されるという。たしかに、テクノロジーによって偏在が可能になるし、データとして過去も今も区別がつかなくなる(アーカイブ)今の気分に合っているものが善、合わないものが悪になるるという、いわば動物的な生き方が時代に合ってくるのかと。(たぶん著書ではこんな言及はしていない)テクノロジーが認知を変えるよね、そうです。2023/12/27

DEE

17
このタイトルから中身を想像することは難しい。でも読むとなるほどと思える。 時間軸の中で生きているという感覚は思い込みでしかなく、我々は今この瞬間のみを生きている。そこに因果はなく、過去も未来も、全てはこの瞬間のみに存在する。そして因果からの脱却という動きはテクノロジーにより加速する。 そのことを数学や歴史、人体や物語など様々な角度から具体例を挙げて解説する。 自分の拙い説明だとエセ科学と誤解されかねないが、決してそんなことはないきちんとした内容。2021/04/21

月をみるもの

16
因果こそが物語そのものであって、確率も冪分布もシンクロニシティも、因果の代替物になり得ていない。因果の鎖から解き放たれて悟りを開いた釈迦牟尼が、なぜわざわざ他の人間にその体験を伝えようとしたのか? などと考えてしまうのは、そこに理由=因果=物語を求めてるいるからなんだよね。。。2020/02/23

teddy11015544

11
再読。様々な表現のアーキテクチャの開発が人類の社会認識の革命的進化の予兆を告げている。しかし時間軸を表現に含む言語や映像表現の理解では物語つまり因果論からの跳躍は不可能なのかもしれない。とどのつまり素の脳の機能の限界なのかもしれないが、AIと脳が組み合わされることで、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」で異星人の使っていた言語のような新しい曼陀羅のような表現手段を獲得すれば、まさに共時的世界観は完成するのではないだろうか。人類にこれまで宗教や科学が与えたような役割を持つ何かが生まれるのかもしれない。2020/04/05

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