内容説明
中学校は、高校の予備校か!――現代中学生にも共通する、進学・恋愛・友情の悩み、喜び……。東京郊外の、まだ武蔵野のおもかげを残す飛塚中学の生徒たちと、新任の先生との1年間の物語。新制中学3年生が直面した問題を、作者が作者自身の子供という身近な題材をえて鋭く描いた、感動の名品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kーazuki
15
とても読みやすかった。もう何十年も前になるが、受験や友達のことで悩み、人を好きになってドキドキしたことなどが思い出せた。受験で悩んだ頃の夢は今でも見ることがあるが、初恋の思い出は夢にも出てこない。本を読んで久しぶりに自分の若かりし時代を振り返ることができた。2023/08/08
ろこぽん
6
みんなきらきらしてて純粋。解決しない問題だらけだけど一人一人が自分の力で乗り越えていく感じ、ええなー。 みんな立派に育ってくれ、と親目線。敏男と雪子なんて今の私よりしっかりしてるわ。2020/09/27
調“本”薬局問悶堂
4
たしか親戚の処分品だった絶版本。 意外なほど面白かった。特別ドラマチックな問題を孕んでいるわけじゃない。中学生が集えばそれぞれが抱える大小さまざまな、自分のなかで解決する問題、自分の力ではどうすることも出来ない事情、そんなもの。特に解決するわけでも、ひとつ解決したら物語が終わるわけでもなく、日常がただただ一年間続く。中学生日記よりも、金八先生よりも。 時代も言葉遣いや生活スタイルは変わっても、心のなかのいろいろは変ってないんじゃないかな。そう思うから復刻したらいいのに。 《2020年7月 登録》2011/11/12
桜もち 太郎
4
飛塚中学校の3年B組の生徒たちと新たに赴任した教師との青春物語。新田次郎の学園ものは初めチョット違和感があったが、夏山での遭難事件が物語の大きな山となっている所を読むと、臨場感や一人ひとりの立ち位置などはさすが新田次郎という感じだ。全体としては中学生が卒業に向けての進路に奮闘する爽やかな物語だった。読書感もとてもよく、昭和の学園物語が新鮮だった。2013/12/02
コダマ11
3
無駄のないきびきびとした文章でその緊迫を伝える。歴史物をよくした氏の視線が子供の運動会にあてられるシーンの良さ。2011/12/29
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