内容説明
役者絵で名高い浮世絵師・写楽は、その生涯がまったく謎につつまれ、今日まで多種多様の人物像が描かれてきたが、その決着はついていない。本書は、美術に造詣の深い、日本文学界の巨匠である著者が、その鋭い分析と大胆な推理に基づいて、日本美術の点と線を明かす、興味深いひとつの試論である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
27
浮世絵師としての活動期間が非常に短い写楽について、松本清張さんが憶測を語る。私も個人的に浮世絵を鑑賞するのが好きだが、写楽はなぜ活動期間が短いのか、一体彼に何があったのか、没年すらもわかっていない。今では資料がほとんど残されておらず、そこは現代でいうとこんな感じだろうか?と色々憶測が生まれる。本当は亡くなったのでは?とか、版元と喧嘩したのではないか?とか、その後に名前を変えて活動しているのではないか?など、推測すると本当にキリがないが、ここで語られる内容はあくまでも憶測である。2023/02/23
フィボナッチ
1
「謎の多い人物です 研究者ではなく物語を書く作家です」 との前置きで 蔦重の人物像は 大河とは大きく違っています 写楽も大河でどう描かれるのか楽しみです2025/02/28
紫
1
昭和の巨匠松本清張先生が挑む「謎の浮世絵師」東洲斎写楽の謎解き講演本であります。某書で松本氏が昭和三十二年に東洲斎写楽=斎藤十郎兵衛説を唱えていたとあったので興味津々読んでみたところ…あ、あれ? 斎藤十郎兵衛説ではないよ? それに昭和四十年代の話題が…? 何やらおかしいと調べてみたところ、昭和三十二年の説は『芸術新潮』誌に掲載の『写楽』という短編時代小説、こちらは昭和五十一年に『別冊太陽』誌に掲載された講演記録だった模様。ぜんぜん違うじゃないか! 読む前によく調べておくんだった…皆さま、御注意を。星3つ。2018/08/13
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