内容説明
徒党を組まず、大衆に媚びず、大衆を無視しない政治家・石橋湛山。民権派リベラルの真髄を体現し、権力政治に抗した良心の軌跡を追う。いま、日本の政治は混迷のかぎり、将来への危惧は、日ましに高まるばかり。あらためて良日本主義のすすめを説いた「志」をさぐる。<『良日本主義の政治家』改題作品>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
久恒啓一
1
石橋湛山(1884-1973年)という政治家は、総理大臣の椅子を病気によって71日という短い期間で潔く退くという見事な出処進退と、日本の進むべき道として「小日本主義」を唱えたことで知られている。この書は、細川連立政権の誕生と崩壊の直後の情勢の中で、「リベラルとな何か」という問題意識を持って、その体現者たる石橋湛山を追った書物だ。「冴え冴えとした筆致」と国弘正雄評しているのをうなづくことができる。 2015/01/29
sasha
0
湛山の小日本主義、今こそ日本に必要なものではないか。2010/07/25