講談社文庫 古代史私注

著者名：松本清張【著】

講談社（2019/12発売）

• ISBN：9784061852181

内容説明

飛鳥の酒船石は、７世紀、イラン人たちの薬酒製造施設である、とする大胆な意見をはじめ、市井に埋もれた研究家の活躍にまで及ぶ、作家ならではの、古代史研究余語。古代史ブームに一石を投じた名著『清張通史』全６巻を遺して逝った筆者が、５年にわたり書きつづったコラム４９編。東から西へ、文化交流の足跡をさかのぼる、名随筆。古代史の謎に挑んだ、清張史観の精髄。古代史のアカデミズムに挑む、大胆な仮説、そして精緻な論証！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[琵音]

コラム的な連載を一冊にまとめたもの。周辺知識に詳しくないとピンと来ないところもあるが、知っていることについての論考はとても面白いし勉強になる。ただ、コラム連載の枚数限定なので、もう少し説明が欲しいというところがあった。また、出版されてから歳月が経っているので、一部には科学的な裏付けとともに、訂正が入る場所もあるんだろうなと思う。

2012/02/03