内容説明
過去のある出来事を境に、疎遠になっていた利央と弦九郎。高校の修学旅行先の京都にいた彼らは、そこで巨大地震に襲われる。お互いの無事は確認できたものの、さっきまでの京都と何かが違う。そう思った矢先、悪鬼のような男に本物の刀を向けられてしまう利央だが――「近藤」と呼ばれた男にその場を収 められ彼らは気付く。一緒にいた男は土方歳三。ここは、幕末の京都なのだと――。激動の時代、生きる意味を見出す二人の少年を描く壮大青春ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
23
令和、修学旅行先の京都で大地震が起こり気付いたらそこは幕末の京都で…。未来を知ってる人間から見た新選組。利央と弦九郎が変わってく様、変わらなくてはそこで生きていけない様子がまた。2020/10/16
紅羽
9
高校の修学旅行先で大地震に遭い、幕末へ飛んでしまった幼馴染みの利央と弦九郎。そこで新選組の近藤と土方と出会い、以後行動を共にする。次第に組は大きく成長し、数々の出会いや別れ、一線を越える大きな事件を経て弦九郎は剣の道へ自身の存在を見出し、利央はある偉人の暗殺の運命を回避させ、共に進む道を選んでいく。明治となり新選組が歴史のうねりの中へ消えた今、二人の道は再び繋がるのか、そして元の時代へ帰れるのか、続編を期待します。2020/05/08
寒っ!!
8
思ったよりもしっかりとした内容だった。ifの世界は考えた人も結構多いのかもしれないな。このような時代に傑物が生まれるのではなく,このような時代だから傑物になっていくのかもしれない。2020/03/03
イシカミハサミ
5
本当に現代の高校生が幕末を生きてしまう話。 平和なら平和ボケに。 戦乱の世なら戦争ボケに。 人間はなかなか“丁度いい”にならない。 両方都合よく体験するのがいちばんだけれど、 そんな状況なかなかない。 それを実際にやってしまった小説。 現代はやっぱり“生”を感じにくいかな。 戦争は上層部の暴走と 部下たちの思考の停止から起こるのだなあと実感する。2020/03/10
ゆかり
1
★☆☆☆☆2020/02/12