内容説明
麻酔はなぜ意識や痛みを消すのか? 3万回以上の処置をおこなってきた麻酔科医が描く、謎めいた医療技術をめぐるノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
68
本書を手にしたのは、自身、部分はもちろん全身麻酔も幾度となく体験してきたからだ。麻酔明けの猛烈な吐き気もそのたびに。その際の看護師の冷淡な対応…。2023/06/14
ことちん
20
今年の正月明けに全身麻酔で手術を受けた。20数年前にも全身麻酔で手術を受けたが、今回の麻酔はズバッと効いてバチッと目覚める感動ものの体験だった。その間意識全くナシ。考えれば考えるほど麻酔の有り難みを感じ興味が湧いた。 著者はアメリカの小児専門麻酔医なので子供の麻酔の話が中心だが、私が手術前から終るまでに麻酔的にどんな事が行われていたのかが分かり面白かった。術前絶食の重要さも知った。 麻酔というのは発見されてから170年経っても、そのメカニズムは謎に包まれているらしい。 確かに不思議な体験だった。2020/03/13
くさてる
17
アメリカの麻酔科医による、麻酔の歴史や麻酔にまつわるもろもろの事象、と麻酔科医としての仕事についてのエッセイ集。私も経験ありますが、全身麻酔の経験がある人ならなるほどと思える興味深い記述が多かったです。文体は堅く、教科書的ではありますが、こどもの手術を担当した話がメインなので、そこがとても新鮮で、なおかつドラマ性がありました。面白かったです。2020/05/30
みつけるちゃん
7
全身麻酔にかかることを「眠る」と慣習的に呼ぶけれど、考えてみれば別物だ。通常の睡眠中なら腕をつねられでもすれば痛みを感じるし、何より眠っていたという実感が起床時にはあるのだから。生まれてこのかた途切れず続いてきた時間の先に、まったくの空白を人為的に作り出すのだから、「麻酔科医は患者の心から何かを盗む」というのも一理ある気がしてしまう。2020/06/29
mft
7
麻酔科医の語る「私の仕事」というような内容。たしかに知らない世界なので目新しくはあるのだが、そういう内容は導入部だけで麻酔「について」の本だろうと思って読み始めたので若干肩すかし感があった2020/04/06
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