内容説明
井戸警部の夢の中に、六年前に自殺した身元不明の女性が現れた。その直後に起きた殺人事件の被害者は、夢に出てきた女性にそっくりだった(「死者は瓜二つ」)。
直美は、何度も自殺を繰り返すが、偶然に救われていた。そんなとき、彼女の娘がひき逃げに遭い、死亡する。捜査に乗り出した久我山署の刑事たちは……(「死にたがる女」)。
忍耐と根気、そして巧まざるペーソス、刑事たちの知られざる生態を生き生きと描く傑作警察小説、五篇を収録。
(「真犯人(ホンボシ)」改題)
死者は瓜二つ
花の咲く遺言
尻を叩く女
アリバイ成立
死にたがる女
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momi
44
大人の五つの話。短編集です。「花咲く遺言」もし…私が一年半音信不通だったらコアジサイの木を見て…。お婆さんとラーメン屋の店員との2人の秘密!うっ、謎解きが苦手な私にはこのメッセージは解けません!呆れる男ばかりの「尻を叩く女」皮肉なオチはさすが!ラストの数行が言いたくて書き上げた話と言うことですね。ここにも時代が変わったことを感じました。2020/01/30
coco夏ko10角
23
5つの作品収録の短編集。『尻を叩く女』このラストのために進む話、嫌いじゃない。『死にたがる女』何度も自殺するが失敗してしまう女性の最後…。2020/10/01
桂 渓位
5
昭和の匂いを感じさせる、平成が舞台の警察小説📕 話によってメインの刑事が変わる辺りは、昭和の刑事ドラマを彷彿し、面白かったです✨2024/12/13
太郎
2
★★☆☆☆2020/03/03
KOGIakaRANKIN
2
短編推理小説集 はっきり言ってこれを読むならコナン君を読んだ方が楽しめます タイトル買いなのですが、全くと言って良いほど楽しめませんでした 出てくる登場人物全てに魅力を感じないし、内容も陳腐にしか感じませんでした2020/01/22