文春文庫<br> 主君 井伊の赤鬼・直政伝

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文春文庫
主君 井伊の赤鬼・直政伝

  • 著者名:高殿円【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2019/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167914035

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内容説明

その男は、たった一人の井伊家再興の希望だった──。

お前の“主君”はだれだ?
人は何のために人に仕えるのか。
家康に寵愛され、その苛烈さから「赤鬼」と呼ばれた井伊家第17代当主・井伊直政の生涯を、家臣・木俣守勝の目を通して描く。

EXILE/三代目J SOUL BROTHERSの小林直己さんによる前代未聞、怒濤の1万字解説「苛烈で、繊細で、孤独で、その瞬間、一人だけ共にいた」を掲載。
「『忠義とは何か。お前は誰に仕えているのか。そして天命とは』
本書から投げかけられたこの問いに対し、現代を生きる我々と、僕自身のバックグラウンドであるEXILEを比較対象とし、答えを模索していきたい」(解説より)

たった一人の井伊家再興の希望として、直虎はじめ一族の願いを一身に背負い、徳川幕府譜代筆頭にまで登りつめた直政。
戦になれば大将自ら一番槍で突っ込んでいき、命を惜しまない直政に終始振り回されながらも生涯支え続けた守勝。
対照的な性格から、守勝は直政に反発に似た感情を抱きながらも、我が身を守ることを知らぬ苛烈さに惹かれていく。
その二人の今生の別れは、苦い悔いに満ちたものだった。

数多くの作品が映像化、漫画化されている著者の初めての歴史小説が、大河ドラマに先駆けて井伊直虎を描いた『剣と紅』。これに続き、井伊家第17代当主・井伊直政を描いた歴史小説二作目。

※この電子書籍は、2017年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Book Lover Mr.Garakuta

16
歴史通にも、為りたいですので、この手の本は精力的に読みたいですが。矢張博学と思えるほどの知識もなく、読み始めてから、そうなんかと思いながら読みました。井伊の赤鬼の話は、まさしく迫力があり歴史の一翼を担ったのだと思うと。当時の武士の存在を強烈に垣間見たように思いました。2019/12/27

はちこう

7
普段は娯楽小説や漫画の原作等も書いている著者が挑んだ歴史小説。以前、井伊直虎の小説を書いたことが直政を書こうと思ったきっかけなのだろうか。解説がEXILEの小林直巳とは随分豪華だ。本書には「主君とは何か?忠義とは何か?」と現代にはそぐわないようなテーマが流れている。物語は直政の家老木俣守勝の視点で描かれる。何かと報われない守勝だが、それでも直政を支え、家康への忠義を貫く。後半の、直政が守勝に「誰に仕えた」と問う場面、直政の死後に守勝が自身の不忠を悔やみ荒れ狂う場面が感動的だった。2021/08/12

Moeko Matsuda

7
滅亡した家を驚異的な忍耐力と圧倒的な実力と強運でもって再興した井伊直政と、彼を永きにわたって支え続けた木俣守勝の物語。世界観に入り込むのに少し時間がかかったが、あとは一気読み。不器用で、不気味なほど一途な直政と、それにいいように振り回され、文句を言いながらも、直政にかかりきりになってしまう守勝の、二人の関係性が面白い。ただ「剣と紅」に比べると何を訴えたいのか分かりにくく、読後感はややスッキリせず。あと、これは人によると思うのだが、解説が無駄に長い上に全くの蛇足。EXILEファンなら喜ぶかも知れないが。2020/01/03

とも

6
主君とは、忠義とは何か…。戦国のイメージは「忠義の為なら命もかける!」だが、そりゃ人の感情は割り切れない 言葉にするのも難しい時もある。思っていた戦国小説とは違ったけど後半波にのってからは一気読み。2021/09/09

YH

5
井伊家と清佐を繋ぎ、様々なうちの事を差配したお駒が良かった。時代だから、直政と清佐のどちらも家の再興や発展を第一として苦労した部分が似ている。解説が無駄に長く蛇足感がものすごい。2021/06/20

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