内容説明
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。※電子版では、紙のガイドブックと内容が一部異なります。掲載されない写真や図版、収録されないページがある場合があります。あらかじめご了承下さい。1990年の設立以来、年6回セミナーを開催している「イギリスを知る会」が監修し、英国文化が気になる人や英国旅行を計画している人に、その魅力の源泉としてのヴィクトリア朝について解説した入門書。ヴィクトリア女王、ホームズ、ウィリアム・モリス、アフタヌーンティー……時代を彩るキーワードを全力解説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
昭和っ子
15
ヴィクトリア女王の白いウェディングドレス、クリスマスツリーなど、欧風の文物と感じられるものはこの時代に生まれたもののようです。都会のワーキングクラスを指す名称「コックニー」は、カントリーに住む紳士と対象的なミドルクラスのロンドンっ子ですが、機知に富み、機転が利き、陽気で抜け目のない典型的なキャラクターとして様々な文学作品に取り上げられているそうです。『マイフェアレディ』のイライザ、彼女のお父さんや仲間たちを思い浮かべました。2023/02/23
クラムボン
11
英国が最も華やいだヴィクトリア朝。イギリスを愛してやまない各分野の専門家が、10のキーワドで語る。「コックニー」や「ビートン夫人」など、余り知られていないことも興味深いが、定番は「シャーロック・ホームズ」と「アフタヌーンティー」だろう。中でも「日本シャーロックホームズクラブ」の主宰者で夫の小林司と「ホームズ全集(河出書房 )」を翻訳した東山あかねの《ホームズ愛》が凄い。河出版は読んだことは無いが、極めてマニアックな全集らしい。「緋色の習作(研究)」「四つのサイン(署名)」のタイトルも原題に拘ってるね。2023/07/15
みゅうの母
7
キーワードごとに異なる筆者はみなその道のプロ。担当したテーマだけで本を何冊も書いている人ばかりなので、ポイントがしっかり押さえられている。たまに、ついつい溢れてしまう「愛」も微笑ましく感じられます。一冊にまとめたのは大したものかも。2019/09/21
しのぶ
6
本編の写真が白黒な上に小さくてわかりにくいのが難だけど、行ってみたい! という気持ちになるのは確か。V&A美術館に日参しつつ、アフタヌーンティーを心行くまで味わいたい!!! 2019/11/02
oDaDa
4
「シェリー酒」のところを中心に。ギルビー社もシェリー造りに参入していたとは!というかビアスもジョン・ウィリアムもバードンもダフもゴードンも英国人!ドライ・シェリーの誕生と普及もなるほどなという感じ。ラスキン、キャロル、ディケンズなどの文化著名人とシェリー酒の関係や、万博や製氷機の発明など、シェリー酒と歴史的因果関係も年号で横のつながりを意識されながらコンパクトにまとまっている。ボデガの語源は「薬局」で、薬としての歴史を考慮するならマンサニージャやアモンティリャードをもっと飲んで知見を深めたいと思いました。2022/04/18