「土地と財産」で読み解く日本史

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「土地と財産」で読み解く日本史

  • 著者名:大村大次郎
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • PHP研究所(2019/12発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569843964

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内容説明

元国税調査官が、「大化の改新」以降の土地と財産の歴史にガサ入れ! 日本の「土地と財産」の歴史は、ほかの地域に比べてかなり変わったものである。日本では古来、大資産家や豪族の持つ広大な土地、財産を没収し、国民に分け与えるということを幾度も行ってきた。中世以降、土地や財産の一極集中はあまり進まず、近代にいたるまで貧富の差はそれほど大きくならなかった。江戸時代の農村などでは、農地を村全体の共有財産としているような地域もあったのだ。本書では「班田収授の法」や地租改正などの世界史上まれにみる土地制度の変遷をたどり、日本の本質に迫る。 ●蘇我氏暗殺は「土地の国有化」のため ●大地主だった中世の寺社 ●信長が「直轄領」をほとんど持たなかった理由 ●明智光秀の「本能寺の変」の一因は、信長独特の領地政策にあった ●徳川家康は“史上最大の資産家”だった ●事実上の農地解放だった“地租改正” ●中途半端な土地規制がバブル崩壊を招く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サトシ@朝練ファイト

25
日本史を読み解く指標として「土地と財産」を取り上げていますが、あくまでも「切り口」としては面白いけどねえ?2020/03/15

Ryo

7
書名の通り様々な日本の歴史の転換点を「土地と財産」で読み解く。この本の土地と財産ってのは、一言で言えば税制の話だ。税制に視点を移すといわゆる日本史からは見えてこない事がたくさん見えて来る。あぁだから関東武士っていうのかーから始まり、だから義経は消されたのかーとか、なるほどそりゃあ明智光秀も謀反起こすわなーとか、歴史上なんとなく謎っぽく扱われてる事や不可解な事が明瞭に腹落ちする。見る場所を少し変えるだけでこんなに説明がつくのだと感心した。武士は征夷大将軍を目指すものだという歴史学者との対比がまた面白い。2020/01/11

kuppy

4
大化の改新を期に中央集権国家を作った日本だったが、豪族、寺社勢力の抵抗、飢饉などをきっかけになし崩しに私有(荘園等)を認めていく。平家、源氏、足利、戦国時代から江戸時代まで時の為政者たちを私有地の獲得、港での貿易、鉱山開発、それによる懐具合により読み取っていくところも興味深い。最後の今の日本の貧富の差の問題、貧しいことを個人に押し付けてしまう世相について警鐘を鳴らす。2023/02/10

バーベナ

4
切り口が良い!これなら歴史が苦手でも楽しい。2020/05/21

akiakki

3
「荘園-墾田永年私財法から応仁の乱まで」で気になった点があったので再読。開墾した荘園を耕す労働力は?元の口分田の労働力は?と思ったらやっぱ荘園側に労働リソースを奪われてたのか。2021/12/27

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