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内容説明
豊臣秀吉なきあと、天下統一をめざす徳川家康を、縦横な軍略と、勇猛な戦いぶりで、さんざん手こずらせ、「信濃の生んだ諸葛孔明」と称された、文武両道の名将・真田昌幸。群雄割拠の戦国の世をしたたかに生き抜いた彼には、「乱世に苦しむ民草のために、天下は統一されるべきだ」という信条があった。彼は、常に、その思いに順じて動いて行く。低い身分からはい上がり、天下統一を成し遂げた秀吉に仕えたのも、朝鮮進出などの野心的暴挙に幻滅したのも、そして、長篠の戦いの際、信長の陰にかくれ、自軍と堂々と戦おうとしなかった家康を、生涯認めず、彼の下に入ることを潔しとしなかったのも、昌幸の、この一途な感性ゆえであった。常に利よりも義に厚かった男。戦うと決めたら自ら先頭に立ち、剣をふるった男。武士とは何かをいつも考え、その理想に一歩でも近づこうと努力を怠らなかった男……そんな武将の生き様を鮮烈に描き上げた、力作長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
8
真田昌幸の物語というよりも昌幸の父幸隆から始まる真田三代記。武田・上杉・北条など関西人が馴染みのない地域の戦国時代を描いているので私には新鮮で面白かった。川中島の合戦、長篠の合戦、そして上田合戦等いい復習になりました。2015/10/24
Eiki Natori
6
幸村について、「真田三代」について語った書物や小説は多くあるが、幸村の父、昌幸にフォーカスしたものはレア。この人こそ、徳川を苦しめ、小国を周辺の大物から守り抜いた政治的、軍事的に優れた名将だったと思っている。 昌幸の生涯は波瀾万丈である。三男で家督を継ぐ予定はなく、7歳から武田に人質として入り、武藤家を継いだが、兄2人が戦死し、真田の家督を継ぎ、武田滅亡後、上杉と和解し、徳川に勝ち、秀吉に仕える。秀吉死後、西軍について秀頼を苦しめたのは、散々語られている通り。 弱者の戦い方はかくあるべきという見本である。2025/03/30
KF
4
前半の武田家の内紛と言うか跡目争いと言うか…長く暗く読みづらかった。2016/10/07
たけちゃん
2
いいね👍2013/05/29
大輝@@@@@@
1
真田昌幸についてもっと詳しく書くべき。2019/08/20
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