「仕事ができる」とはどういうことか?

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍

「仕事ができる」とはどういうことか?

  • ISBN:9784800294692

ファイル: /

内容説明

「スキルのデフレ化とセンスのインフレ化」はあらゆるジャンルで進行している! 『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社)の楠木建と『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』(光文社新書)の山口周が「仕事ができる」の正体を求めて新時代の仕事論を語り尽くす。仕事ができる人――本書でこの言葉の定義は「この人ならなんとかしれくれる」、もっと言えば「この人じゃないとダメだ」「余人をもって代えがたい人」である。プログラミングができる、英語が話せる、財務分析ができる――「あれができる・これができる」と言っているうちは半人前。スキルを超えたセンスにこそ「仕事ができる」の正体がある。スキルを伝授しようとする本は無数にある。しかし、センスの問題に正面から向き合った本は稀少だ。ほぼすべての人がセンスの重要性について薄々は気づいているにもかかわらず、である。本書はスキルとセンスの相克をテーマに、日本のビジネスシーンで「スキル優先、センス劣後」の状況が起きる理由から、「何がセンスを殺すのか」「センスを磨くとはどういうことか」まで、「仕事におけるセンス」の問題について2人が縦横に論じる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

295
良本。一貫して対話形式なので、お手軽に読めると思わせておいて、実は中身が充実しており、考えさせられながら読める本。センスの価値を様々な実例を交え、時に脱線しながらも、腑に落ちやすくまとめられている。一つの会社に五年以上も勤めていれば、頭に浮かぶ顔が色々あって、身に当てはめて読めるだろう。個人的にも得るものは多かった。組織が固まってくるほど、フィードバックの効かないセンスに頼った発想は受け入れられなくなってくる。こういう、あるあるな問題点に対してのバランスの取り方なども触れて欲しかった。2020/04/10

Yuma Usui

35
仕事には「センス」と「スキル」の2つが必要で、仕事ができる人は「センス」が高いとして著者2人の対談をまとめた一冊。1)具体(分析)と抽象(統合)、2)直感と論理、のマトリクスが興味深く、分析・論理=スキル、統合・直感=センスと整理されており理解が捗った。次の文が印象的。▼「好き嫌い」の問題を「良し悪し」の問題に強制翻訳してしまう。これが不毛なケンカをもたらす。▼問題の解決それ自体が新たな問題を生み出す。▼センスはディープラーニングの結果として事後的に生まれる。2020/11/28

いーたん

25
面白かった❣️仕事ができることとは、スキルもあるけど何よりセンスがあって、課題というより問題に対して、箇条書きではなく、時間軸でストーリーとして展開出来ること、それが担当者と経営者の違いにもなる。自分の土俵感がわかること。コンピテンシーはスキルでも性格でもない、まさにセンス。…読めば読むほど、自分にはセンスないわあ、と思ってしまう。しかし、修行ののちに身につくらしい、センスなるもの。修行の心がけのところ、再確認しておかなくては😅2020/08/29

さぼてん

18
宿題のために読んだのですが、思いの外おもしろかったです。本書はhow to本ではなくwhat本です。仕事できる=成果が出せる(センスがある)、としています。なんかすげえソフトが使えたとしてもそれはスキルがあるだけであって、それを上手く使って成果が出せるのがセンスがある人、となります。今の時代わかりやすいスキルばかり求められますがそうではなく、その仕事は対して自分はセンスがあるのか、もしくはセンスを開花できるのかを見極めなければなりません。これまた練習できないから難しいなあと思います。2020/02/29

てつJapan

15
【◎】・ 社会人のパワーワード、「仕事ができる」。そのテーマにおける、センスの楠木氏とアートの山口氏の対談集。対談が噛み合っていて面白かったです。 ・ 仕事ができない人は箇条書きで考え、できるひとのすごみは順序にあらわれるは、納得した。 ・ 観察力も大事であるとのこと、私の足りないところなので、ここも反省した。 ・社会人のとるマウント論は面白かったです。2019/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14469560
  • ご注意事項