鳥マニアックス

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鳥マニアックス

  • 著者名:松原始
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • カンゼン(2019/11発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862555090

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内容説明

鳥の「すごい! 」ところ(生態ほか)をマニア(ミリタリー・鉄道・航空、SF等小説・映画・漫画・アニメなどオタク文化を嗜んでいる方々、

それらのジャンルに興味をもっている初心者)のツボを押さえつつ(反応しそうなアイテム、創作物に登場&関連する事物、

事象をできるだけからめながら)紐解く、鳥とそのまわりの知識・雑学を紹介。



〇鳥の色察知センサーの凄さ

確実に人間より優れているのは、色彩分解能と時間分解能だ。

鳥からすれば、人間の見ている世界など、何世代か前のゲームの、再現性の悪いグラフィックを見せられているような気分であるかもしれない。



〇鳥の鏡認識話

ハトは鏡像認識ができるようだ。

もう一つ、カササギも鏡像認識ができるという研究がある。そして、カササギはカラス科の鳥だ。

カラスの仲間にはちゃんと鏡像認識ができるものがいるのに、ハシブトガラスにできない、だと?



〇鳥の嗅覚ナビゲーション

鳥が嗅覚を使ってナビゲーションを行う例も知られている。

鳥の嗅覚は未発達だと言われてきたが、最近の研究では、鳥類でも嗅覚を積極的に用いる例が見つかっている。



〇鳥と闘争

カラスがこういう闘争をやっていると、集団のほかのカラスたちが野次馬として集まってくる上、最後は周囲を取り囲んで見物する。



〇鳥の二足歩行と「歩くマシン」

動物の中ではかなり、二本足に適応した方である。

人間の直立二足歩行というのは、かなり変わった姿勢である。

こんな、膝も腰も伸ばして突っ立っている生き物は他にはいない。最新メカの歩き方。



【目次】

・PART1 鳥× テクノロジー こんなところに鳥と工学

鳥とヒコーキ、鳥と二本足、羽毛と悲劇、鳥と新幹線



・PART2 鳥× メカニズム 鳥の体と行動学

鳥とナビゲーション、鳥とセンサー、鳥とテーブルマナー



・PART3 鳥× ビヘイビア 鳥は何を考える

鏡よ鏡、鳥を捕まえる、鳥と闘争



[巻末企画Ⅰ]鳥マニア的 BOOK & FILM ガイド

[巻末企画Ⅱ]鳥マニア的「この人に会いたい!」スペシャルインタビュー 松本零士(漫画家)



零時社訪問記

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

36
軍事・動物オタクがすくすくと育つとこうなるのか。鳥は何で飛べるんだ、というのを工学的に戦闘機と比べて考えたり、羽毛をギミックとみてその機能の素晴らしさを語ったりと、鳥の魅力を複数の視点で紹介。いわゆる雑学本より一歩踏み込んだところが鳥類学者らしく、カワアイサの嘴に歯があると思ったらすぐ水鳥の剥製を複数チェックしたり(ガチョウの舌はトゲトゲらしい)、有名な500系新幹線がカワセミの嘴を模した話も、一定の比率で断面積が増える放物線回転体が圧縮波を発生しにくいため、とその理論の背景も紹介。知識の縦横連携芸だな。2020/05/23

クナコ

16
初読。「カラスの教科書」でお馴染みの鳥類学者が趣味と専門分野の知識をフル活用して語る、鳥といろいろ雑学本。鳥と飛行機の比較や鳥の身体部位の進化やギミック解説など、わかりやすいネタから調べないと絶対わからないコアなネタまでてんこ盛り大ボリュームで語ってくれている。ミリタリーや鉄道、サブカル要素もかなり多いので読者を選ぶかもしれないが、雑学から雑学へのはしご渡りは個人的には大好物。相変わらずの鳥に対しての著者のツッコミのキレもいい。「おたく随分と鳥のこと馬鹿にしてるけれど、絶対好きでしょう」と言いたくなる。2020/07/28

ローレンツ🐾

10
著者はバリバリの京大生物学者。そして部類のカラス好き。メカと鳥が好きならこの本は非常に面白い!著者のくだけた感じの文章もたまらない!再読決定!2020/03/22

kurupira

7
第1章「鳥とヒコーキ」は理系でマニアック度が高いが、以降はすんなり読めた。作者の多才さ広範囲な知識が窺い知れます。昨年末に池袋ジュンク堂での作者による講演会に参加して購入、サインも頂いた。講演会でも鳥と飛行機で飛ぶことをテーマに話されて、終わりに質問を受け付けてたので、ハチドリが空中で静止できるのはどうして?と聞いたら、一瞬の間があって答えてくれた、帰りながらうちの奥さんと凄い良い質問だったよねとか話して帰り、家で本をパラパラ見たら、最初のページにハチドリ書かれていた、よく見たら表紙にもカラーでいるし。。2020/02/26

櫛橋光

5
生物と機械の本ですわ。タイトルに鳥と有りますが、鳥はこうだが他の生物の場合はこうだとか、結構生き物全般に触れられてます(カラス先生なので鳥が中心ですが)。機械の事は、航空機やら新幹線やらの流体力学とか難しい内容も有りますが読みやすい書き方です。ミリタリー関係のうんちくが多く、鳥とマシンの見識が次から次へと。全体的に読みやすく、私的には鳥の色々な行動理由の話が一番面白かったですわ。2020/07/08

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