生きながら十代に葬られ

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生きながら十代に葬られ

  • 著者名:小林エリコ【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • イースト・プレス(2019/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784781618333

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内容説明

世界中の誰もかれもが私のことを嫌っているみたいだ。

クラスメイトからのいじめ、親との衝突、諦めた夢。
満たされないまま大人になった「かつての十代」へ。
『この地獄を生きるのだ』著者が綴る仄暗い青春の記憶。

「学校はなんてつまらない場所なのだろう」。
田舎の閉塞的な学校でいじめられている「私」に差した小さな光、それは絵を描くことだった。
しかし、世界は「私」を受け入れてくれなかった。
やりたいことがあるのに、できない。なりたいものがあるのに、なれない。
未来を絶たれて絶望した「私」はやがて学校という社会の外へと飛び出していくが――。

十代は遥か遠くにあるのに、今起きていることのように胸が痛い。
そのたびに、私の十代はまだ終わっていないのだと自覚する。
私の心と体は生きながら十代に埋葬されている。
目を閉じれば私をあざ笑う同級生の姿が目に浮かぶ。
全く幸せじゃない時代、あの時代に私は復讐がしたい。
あの時代を乗り越えないと私はどうやっても大人になれない。(「はじめに」より)


【目次】
はじめに

《第一部》
一人ぼっちの世界
学校という社会
崩壊
解離
ジャニスの歌
高校入学
死にたい気持ち
「ちゃんとできてるかな。役に立ってるかな」 
なりたいものがあるのに
学校の外で
卒業

《第二部》
人との出会い
クライ・ベイビー
十代の私に百合の花を

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

48
クラスメイトからのいじめ、親との衝突、諦めた夢など、著者の10代の経験を元に書かれている。居場所探しは大変かもしれないが、もっと目先を変えて方向転換できたのではないか・・。大なり小なり、同じような経験をしている人も多いし、実際自分もそうだったから。2020/02/01

にゃんた

25
題名に言葉を失う。読むだけで苦しくなるようないじめに、信じられない教師の発言、自分を認めてくれない親、こんな状態で心が悲鳴をあげないはずはない。こうして本にすることで追体験する苦しみを想像するのさえ辛い。それでも人は生きて、生きていればいい出会いもあることもまた教えてくれる。ただ読んで、その心に寄り添うしかできない。2019/12/14

ネギっ子gen

14
<この本を書いている間、私はほとんど泣いていた/私の人生は恥の多いものであり、暗闇に葬っておきたいものでした。けれど、人生というものは美しさや喜びだけで構成されていません。人生の闇が深ければ深いほど、現在の幸せが明るく見え、豊かに感じます、少しのお金と仲の良い幾人かの友達と一緒に、この人生を歩んでいけたら>と願い<精神を病み、周囲に迷惑ばかりかけている私を気遣い、決して見捨てないでいてくれる友人と家族、そして読者の方々に光り輝く未来が降り注ぐ>ことを祈りつつ、“暗い青春に光を与えた”書。題名が沁みる……⇒2020/12/13

せっちゃん

12
本を沢山読んで、絵が上手な著者さん。この本を読んで、他の本も読みたくなり図書館で予約しました。2022/07/22

しゅんぺい(笑)

6
このひとの本は、おもしろい。自分とちゃんと向き合って書いてるのが伝わってくるから。本屋で手に取った読者のために書いたんじゃなくて、自分のために書いた本が、まわりまわって自分みたいな読者に届くんやと思う。「この本を書いている間、私はほとんど泣いていた」って書いてあって、そんな必死に書いた本がダメなわけないやんか、って思う。2020/06/13

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