内容説明
コンピュータ上で任意の有効桁数の演算を扱う,「ソフトウェアベース多倍長精度数値計算」の解説書.
多倍長計算環境を設計するための理論的基礎・計算アルゴリズムに加え,C/C++による多倍長計算ライブラリ(GNU MP,MPFR,QD)のプログラミングテクニックや,実装の際に問題となる演算の高速化手法についても詳しく解説.
高精度計算に携わるエンジニアにおすすめの一冊.
目次
第1章 多倍長精度数値計算とは?
第2章 コンピュータにおける数値演算の基礎
第3章 コンピュータにおける計算高速化手法
第4章 GNU MPの多倍長整数演算と多倍長有理数演算
第5章 多倍長浮動小数点数演算 ?GMPのMPFとMPFR/GMP
第6章 マルチコンポーネント型ライブラリQD
第7章 基本線形計算と連立1次方程式の解法
第8章 混合精度反復改良法
第9章 多倍長計算の高速化技法拾遺
付録A 問題・章末問題略解
付録B GNU MP簡易リファレンス
付録C MPFRリファレンス
付録D GCC quadmath(__float128)リファレンス