内容説明
「学び」はどうあるべきか? 生きる目的とは何か? 人間の成熟とは何か?
すべての答えは、音楽の中にある!
精神科医でもあり作曲家・思想家でもある著者が、音楽を通じて知性の本質に迫る。
音楽の真の存在意義とは、感動体験を通じて「生きる意味」を実感し、人間的な知性を獲得することにある。そのためには、「生きた音楽」を体験しなければならい。
では生きた音楽とはどういうものなのか?
本書は、多くの音楽の分析を交えながら、生きた音楽といかに出会い、そこから何を学べるかを考えていく。
音楽、思想、哲学、そして人間のあり方を縦横に論じつつ、真の感動体験を読者に提示する意欲作!
目次
■序章 「死んでいる音楽」から「生きている音楽」へ
■第1章 現代人にとって音楽はどんな意味を持つか
■第2章 人はなぜ音楽を必要とするのか
■第3章 本物の音楽と偽物の音楽を分けるもの
■第4章 音楽から神話的構造を読み解く
■第5章 「生きている音楽」 から人類の叡智へ
■第6章 美に向かう「対話」とは
■第7章 音楽が愛とロゴスを取り戻す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こと
6
タイトルにある「本質を見抜く力」について知りたくて読んだ。音楽学的なことも書かれていたが、それ以外にもいい教訓になるものがあった。 「学ぶ」よりも「盗む」という捉え方、“感心”と“感動”が違うことを知る、これは本質を見抜く力につながると思った。 神話について書かれていて、面白かった。今から何百年も前に出来た教訓を表象した話で、環境は全く違うはずなのにどうしてこんなに心に響くんだろう、と素直に凄いと思った。 音楽を芸術として制作している私は共感できるところがあった。制作をするような人には読んでほしい一冊。2019/12/31
cocolate
3
生きてる音楽と死んでる音楽、の区別は色気のあるなし。色気があるかどうか、鑑賞者がイマジネーションを喚起できる程度の余地を表現のなかにのこしてあるかどうか。という話が印象的。音楽理論はついてゆけないけど面白い。2019/07/28
やさい
2
本書の背景となる、音楽家が有している問題意識を実感できていないせいか、読んでもいまひとつ使いこなせなさそうな本となってしまった。2022/08/12
swalker
2
ジャンルを問わず「音楽」というものに携わっている人であれば(なくても)、この本は新たな視点でご自身を見つめ直すことが出来るかもしれません。 私には目から鱗なことがたくさん書かれていました。 各章内でも、さらに細かくタイトル分けされているので、とても読みやすいです。2019/11/04
mikanno
1
演奏家の音楽への向き合い方、人間的に成熟していることの必要性を解く。また、「生きている音楽」を正当に評価しないとますます本物の音楽が失われていってしまうという課題提起も。2021/04/25
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