幻冬舎新書<br> 出家への道 苦の果てに出逢ったタイ仏教

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幻冬舎新書
出家への道 苦の果てに出逢ったタイ仏教

  • 著者名:プラ・アキラ・アマロー【著】
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 幻冬舎(2019/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344985780

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内容説明

直木賞作家である著者は、自らの才能に対する疑いと不安、楽な方へと流れてしまう性ゆえに、仕事に行きづまり、経済的にも困窮。逃げ出すようにしてタイへ移住する。仏教の国・タイで目にしたのは、毎朝の托鉢風景。俗世への執着を断った修行僧と、彼らに食物を捧げる人々の満ち足りた表情を眺めているうち、著者は、我欲に流され、愚行を重ねてきた己の人生の清算のために、一つの決心をするのだった――「人生の敗退者」が、ブッダの教えに導かれ、新たな道を歩み始めるまでを綴った感動の記録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

26
《購入本》題名のとおり著者の出家に至るまでの道筋が赤裸々に語られている。あまりに救い難く生々しい出家以前の生活はひとり著者のみならず、おそらく現代人の多くが多かれ少なかれ抱えている共通の問題でもある。果たして宗教に若しくは仏教にその救いがあるか否かはわからない。しかし、ひとが救いを求めて手をのばす先には正誤は別にしても何かしらの答えはある。解き得ぬ問いに悩み精進するのも人生のひとつであることは間違いない。本書では多くは語られなかった出家後の生活やテーラワーダ仏教の教えについて、是非次作で語ってほしい。2019/11/30

ミッチ

12
直木賞作家が能力の不安から執筆活動に行詰って行った生活を白日に晒し、その因の多くは戦後教育にあると……。著者は我欲と愚行の精算にブッタの教えの道に入る。そんな内容でした。 そんなに戦前教育が人間教育として賛美されるものだったのか?私は分からない?まあ取り敢えず悔い改める機会を与えた幻冬舎の見城徹氏の寛大さを褒め称えたいと思います。2020/02/17

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

7
著者にとってはさして気にとめることもない作品のようだけど、「昭和のチャンプ」は私が最も泣いた本でいまだに持ってるし文庫も買った。あの!私を!泣かせた作者が!ということで手にとったけど、いやー、なかなかの自己責任ルサンチマンですね。出家に興味のある人は零落部分はとばしてください、とあったけど私は逆で、延々と続くテーラワーダ仏教の説明はどうでもよかった。時代のせいにしてるけど、たしかに時代のせいなんだろうなあ。力のない人を養うことができた勢いのある時代の。うっかり甘い汁を吸っちゃったがためにその後詰んでしま2020/01/23

Go Extreme

2
出家≒人生における深い探求の旅 苦の原因と愛の執着: 愛は苦の原因ー渇愛や執着が修行の障害 愛別離苦 苦の理解ー仏教修行の出発点 苦の克服ー愛への執着を断ち切る→苦の終息 五温と五取淵 修行の目的と涅槃: 涅槃の概念ー静かで安らかである 修行の道ー無常や無我を理解し悟りに至ることが修行の根幹 正しい見と精進ー正しい見→仏教の教えに従った行動 内面的変化ー修行→自己の内面的変化を体験 日常生活と実践: 日常の修ー生き方の実践 知識の実践ー実際の生活に生かす 継続的な学びー度きり<不断の努力と確認が求められる2025/01/15

wang

2
タイで出家した経験からその出家式の様子を描く。と同時になぜ日本人の著者がタイに渡り出家する決意をしたのか、本人の失敗と後悔の過程を語る。直木賞作家で自身の作品を映画化した経験もある著者だが、作家としての方向性に常に悩み苦しみ、見栄と欲から怪しいビジネスにも手を出し、家族を苦しめ、経済的に行き詰まりタイでの生活を選ぶ。仏教と出会い、自身の弱さ欠点を自省して振り返ることができたようだが、随所に環境のせい、運の悪さ、他人があの時こうしてくれていればという責任転嫁の思いがにじみ出て、まだまだ修行途中だなと感じた。2023/04/27

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