集英社学芸単行本<br> 8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語

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集英社学芸単行本
8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語

  • 著者名:黒川祥子【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 集英社(2019/11発売)
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  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087816822

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内容説明

「8050問題」とは、80代の親が50代のひきこもりの子を抱えている家庭、そしてそこから派生する問題を指す。1990年代後半から顕在化してきた若者のひきこもり問題が、解決せぬまま長期化。親が高齢者になるとともに当事者が中高年に達し、今、深刻な社会問題として浮上してきている。本書では「8050問題」の根源には「家族の機能不全」があると捉え、当事者や家族、支援者に密着取材。その現状や心理をリアルに描写する。彼らはどこでつまずき、何によって光を見出したのか。その格闘の姿を伝える、希望と救いのノンフィクション。<山田ルイ53世さん(漫才師「髭男爵」、6年間ひきこもり)激賞!>本書で描かれるのは、7つの家族の物語。皆一様に、「普通」から滑落した人々だ。そこからの再生、「ルネッサンス」の物語でもあるが、その歩みはあまりに弱々しく、輝かしいものではない。しかし、長い間「社会と関係ない人間」だった筆者には、痛いほどわかる。踏み出した一歩の偉大さも、それが半ば奇跡だということも。彼らを知れば、「8050問題」はすべての家族に起こりえるリアルな「将来」の1つであり、にもかかわらず差し伸べられる手の少なさに愕然とする。かつて「当事者」だったことを盾にとり、不謹慎な物言いをお許しいただこう。本書は「面白い読み物」。絶妙な距離感で取材対象と接し続けた著者が、丁寧かつ情熱的に書き上げた一冊……「ひきこもって」一息に読み終えることをお勧めする。(本書オビに掲載の言葉)

目次

はじめに
第1章 迷走する家族〔強すぎる父
母に食い尽くされた息子
金と暴力がコミュニケーションの手段
放置された老婆、立ち尽くす娘〕
第2章 闇を照らす光〔安心してひきこもれる社会に(長谷川俊雄 白梅学園大学教授)
いかに依存し合って生きていけるか(明石紀久男 NPO法人「遊悠楽舎」代表)〕
第3章 歩き始めた人たち〔親となんか生きていきたくない
何もできないんです。助けてください
かっこつけたかった〕
第4章 「見えない」存在から「見える」存在へ〔「ひ老会」の挑戦
8050問題が意味するもの〕
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃちゃ

113
「家族とは何か」著者黒川祥子氏の祈りのような思いが、七つの家族の「歪み」に迫るノンフィクション。かつて若者が対象だった「ひきこもり」は、今や長期化深刻化し「8050問題」として注目されるようになった。父や母による抑圧、無関心、過干渉…、多くの家族に共通するのは家族間の強固な共依存関係だ。親が子のためという美名の下に子を管理し主体性を奪う。支援のベクトルは就労にあるのではなく、「自分が生きたいように生きる」こと。親と子の「いびつな相思相愛」を切断し子を福祉の支援に委ねること。家族のあり方にも示唆に富む好著。2020/01/20

ででんでん

81
ハチマルゴーマル…まさに私と両親の世代だ。先日の新聞に取り上げられていた「ぼそっと池井多」さんが、当事者として登場している。「ゴールを成し遂げても、親から肯定してもらい、承認してもらえるという(中略)報酬を得て感じる喜びを知らないから、働く動機がない。」そして「このまま大企業の会社員になってしまえば、母親の虐待を肯定したことになってしまう。」壮絶な大半の問題が親由来のもの。同じ時代に、こんな家族あるの?というような関係の中で、頑張りつつも、そこに閉じ込められてしまった人たち。真弓さん、本当によくここまで。2020/03/09

miww

73
親の過度な期待と価値観の押し付け、子供の感情などまる無視の絶対的な支配。歪んだ家族の関係に成長の過程で心を折られた者は人との接触を断ち何十年も引きこもる。80代の親と50代の子、自分と全く同年代の彼らがこれまでの人生の大半を引きこもると言う行為で台無しにされた事に胸が痛んだ。そこに至るには個人の資質もあるだろうが私には彼らが被害者に映った。就労や自立への支援以前にまず本人が安心して自分を出せる「居場所」が必要なのではないか。行政やNPOの支援が彼らの残りの人生を自分らしく生きられるものになればと願う。2020/06/30

こばまり

51
行政・医療・福祉の網の目から漏れてしまった人達が社会生活を取り戻していく過程は想像するだに厳しいものであるし、多様性社会の実現は大いに望むところだが、生活保護受給が当事者にとっての快挙、ゴールのようにも読み取れてしまうことに複雑な思いが去来する。2020/09/15

吾亦紅

38
最近よく聞かれるようになった『8050問題』。2019年の調査で、中年の引きこもりの数は若者の数を上回ったという。生活困窮者自立支援法によって支援の手は差し伸べられるようになったとはいえ、自己責任や自助努力と声高に謳う世間の目は厳しく、また、恥ずかしくて助けてと言えずに、閉じた家の中でひた隠しにされることが多い。7つの家族の例と、専門家や支援者の立場からの学びで書かれた本書はとても興味深く、この問題の抱えるさまざまな視点を知る事ができた。50代になるまで自分の人生を生きることができないなんて。取り戻して。2020/03/28

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