内容説明
2019年4月、大阪府知事・大阪市長のダブル選で大勝した維新。2度目の都構想の住民投票実施が確実な情勢となっている。創設者、橋下徹氏が政界を去った今も、なぜこれほどまでに強いのか。その内情を描いた政治ノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sakadonohito
5
積読解消のため無理に読んだ。大阪都構想を巡って自公との対立と大阪での選挙の話。結局維新が強いのは強烈なキャラクターイメージに引っ張られ大阪の人達の期待が集まっているからなのだろう。外から冷静に実績と何ができそうな党なのかを調べたらいまいちピンとこない党に見えてしまうのでないか?関東民で詳しくないのでよく知らない。2025/03/31
かろりめいと
1
大阪府の吉村知事の「コロナ出口戦略」が素晴らしいと思ったので、気になって読みました。2019年春の大阪府知事/大阪市長ダブル選挙(クロス選)の舞台裏政局ルポ。個人的には、2015年5月の「都構想住民投票」で負けたので、維新はもうダメかと思ってたけど、松井さん粘りました。公明党の超ポピュリズム、自民党の渡嘉敷府連会長の独走なども面白かった。「あとがき」の維新と安倍政権との比較は余計でいつもの朝日の悪いところ。面白かった。2020/05/27
Ra
1
この一年間の大阪における地方政治をキャッチアップできる良書。朝日新聞大阪社会部だが、スタンスは極めてニュートラル。概評としては、「邁進する維新」「変節する公明」「迷走する自民」といったところか。砂原『分裂と統合の日本政治』(※未読)で、中央政治と地方政治の不整合が問題視されていたと記憶していて、その問題意識に対して当初はあまり共感はしなかったが、この大阪政治をめぐる自公両党の中央部・地方部の温度差と維新のそれとを比較すると、政党内の集権分権という論点がたしかに浮き上がってくるなあと思った。2019/12/31
ind
0
内容にガッカリ。単にここ数年の大阪維新の活動と選挙結果を描いただけの本。 “大阪維新はなぜ強いのか”というサブタイトルとは全くかけ離れた内容。維新がなぜ都構想にこだわるのか?その先に何を目指しているのか?そしてなぜ復活した来たのか?IR誘致の狙いや森友問題との関りなど知りたいことはいくつもあるのだが全く描かれていない。前回の住民投票以降の流れが整理できたところが唯一の収穫。ただそれだけ…2020/07/09
kuronyann
0
新型コロナ禍で日本の政権首脳の水準は世界でかなり低いことがより分かりやすくなってきた。政治のレベルは国民のレベルと言うがそのレベルはメディアのレベルでもある。総理大臣との会食を臆面もなく続けるメディアのトップ。記者クラブ制で感覚マヒした現場。そのメディアの有力な一員の朝日新聞の副題「大阪維新はなぜ強いのか」を少し期待して読んだ。期待が外れた。これまでのいきさつを当たり障りなく書き連ねているだけで自分の問いに答えていない。Raさんはずづさんのコメントを読んでこんな川柳を思い出した。「魑魅魍魎脅し変節都構想」2020/04/14