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内容説明
今どき「詩歌が好きです」と告白するのはかなり恥ずかしい。殊におじさんにとってはカミングアウトに近い。しかし、詩を口ずさみたくなるのは若者だけではないのです。歳を重ねたからこそ、若々しい詩も、達観した歌も、わがこととして胸に沁みるのではないか――。数々の受賞歴もある評論家が、ついに詩歌好きをカミングアウト。近現代詩歌を時代順に引きながら、喜びや悲しみを、詩人たちの実人生と共にしみじみと味わいます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
72
読んでいるかたが現時点でどなたもいらっしゃらないことに驚いた。すごーく、面白かったですよ。近代から戦後直後にかけての俳句・短歌・詩の歴史がざっくりと、著者のユーモア混じりの文章でわかります。堀辰雄と立原道造のくだりなどはとてもひきつけられました。当時の文壇はやはりホモソーシャルなものだったのだなと納得。特に文アルなどで文豪に興味を持たれたかたは、読んでおいて損はしません。むしろ得るものは大きいはず。2019/12/11
かもめ通信
23
書評サイト本が好き!を通じての頂き物。てっきり近現代詩をめぐる興味深い話を交えつつも,詩作の手ほどきをする本だと思いこんでいたのですがさにあらず。近代から戦後直後にかけての俳句・短歌・詩の歴史をざっくり織り交ぜながら、詩人たちの作品とその生活や交遊関係を紹介していくスタイルで,肩肘張らないどころか,思わず笑ってしまうような話や,まさか,本当に?嘘でしょう??と,にわかには信じがたく青ざめてしまうような話まで,豊富な話題が満載の面白い本でした。2020/02/12
ロビン
18
正岡子規から始まり、与謝野鉄幹・晶子や鴎外、漱石ら、白秋、朔太郎、啄木、中原中也、堀辰雄・立原道造の師弟などを経て山之口獏までの近現代詩人の逸話と作品を時代や詩人間の交友などと絡めて、くだけた調子で書いた一冊。マイナーな詩人も紹介されているし、有名な詩人のことも細かいところまでよく調べているが、詩の本質についての理解はやや微妙だし、原発問題をちょっと馬鹿にしているような箇所もあり、個人的にはこの著者と相性が良くなかったと感じた。日本の詩人が戦争賛美の詩ばかりで反戦詩や抵抗詩はほぼ書いていない事実が重い。2023/12/29
チェアー
14
うーん、詩歌(詩人)の歴史をたどろうとすると肩透かしを食う。あくまで筆者の私見による詩歌論。詩人の人となりや、大雑把な歴史の流れはわかりやすいが、出てくる詩人が限られているので、欲求不満になるのは残念。2020/01/23
かんがく
7
詩歌について書いてるが、著者は歯科。おじさんなのに詩歌が好きで恥ずかしいと言いつつ、世間にはびこる「オジサン構文」とは違ってユーモアと品と詩への熱情が伝わる良い文。世の中のオジサンも詩歌を楽しんだ方が良い。西洋趣味やらナショナリズムやら社会主義やらで現実社会とも深く結びついていることがわかり、近代史への新たなアプローチとしても楽しめた。2022/04/17
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