ヴェノナ - 解読されたソ連の暗号とスパイ活動

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ヴェノナ - 解読されたソ連の暗号とスパイ活動

  • ISBN:9784569704890

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内容説明

【本作品は2010年にPHP研究所より発刊された『ヴェノナ 解読されたソ連の暗号とスパイ活動』を電子書籍化したものです】米ソ同盟の裏で行われた共産党の諜報活動を暴く「禁断の書」電子書籍として、待望の復活! 「ヴェノナ」とは、1943年にアメリカが始めたソ連の暗号傍受・解読作戦の名称である。本書は「ヴェノナ」解読文書の元となった通信文から、ソ連のスパイ活動の全貌を暴く。いち早くその重要性を指摘した中西輝政氏らが本邦初翻訳を試み、2010年に発刊された。東西冷戦後、原著者らの努力で「ヴェノナ作戦」の成果が公表され、世界中の歴史家に衝撃を与えた。第二次世界大戦時の同盟国ソ連が百人単位の規模でアメリカにスパイを送り込み、外交、軍事、産業上の機密情報をことごとく盗み出していたことが分かったからである。当時のルーズベルト政権は、完全にソ連の工作の影響を受けていた。そしてアメリカの軍事機密がソ連に筒抜けだった事実は、日本にとって何を意味するか。ソ連はアメリカの原爆プロジェクト「マンハッタン計画」を事前に把握しつつ、1945年8月6日の広島への原爆投下を見届け、同月8日に対日戦線布告を行ったということである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hdo obata

11
図書館で借り、返却期限が来ても読み切れず、延長と思ったが、予約があるとのことで、返却することに。第十章、十一章は読み切れていない。途中段階での感想になります。  この本を読んでまず連想したのは、「白蟻」である。見かけは立派な木造家屋が白蟻に食い尽くされ、柱の内部が、がらんどうに。見かけはなんともないが、家は倒壊寸前。げに恐ろしきは「共産主義」。アメリカの”BEST&BRIGHTEST”が自らの信念により、祖国を裏切り、ソ連に奉仕する。おそらく当時の日本でも同じ事が起こっていたのであろう。紙数が尽きた。 2018/06/24

しろくまZ

10
1995年に公開された「ヴェノナ文書」及び旧ソ連側文書により、1930年代から1940年代にかけて米国がソ連側スパイや同調者によって蹂躙されていた歴史的事実を本書は述べている。有名なスパイとして、ルーズベルト政権中枢にいたハリー・デクスター・ホワイトがおり、彼は日本を対米開戦へと追い込んだ「ハル・ノート」の素案作成に携わっている。このことを日本人は記憶にとどめるべきだろう。また、本書から類推するに、当時の日本にどの程度ソ連側スパイが浸透していたのか気にかかるところであるし、現在の日本についても同様である。2014/07/27

hdo obata

9
前回図書館で借りて読み残した第十章、十一章を読んだものである。大不況を経験したアメリカのBEST&BRIGHTESTにはロシア革命を経たソ連はそれこそユートピアに見えたのだろう。自ら志願してKGBのスパイになり、アメリカの国家機密をソ連に流していた。彼らにとっては生まれ育った祖国より、イデオロギー上の祖国の方が大事だった。ルーズベルト大統領時代のアメリカ政府はあまりに無防備だった。大量のソ連のスパイが入り込み、政策決定にも影響を及ぼした。日米戦争の直接の原因をつくったのも彼らである。2018/08/03

Haruka Fukuhara

7
第二次大戦前後のソ連の米国内での諜報活動について。率直に言って、アメリカ人は総体として、楽天的に過ぎると思う。自らの世界に占める存在の大きさから言って、様々な国から潜在的な敵と見做され攻撃されることは十分想定されるはずなのに、そのことを軽視しているように見える。アメリカ人の楽観主義と危機に瀕した際のヒステリックな反応は国際政治においては非常に困ったことだと思う。…完全に日本のことを棚上げして語ってみたけれど、日本はその点どうなんだろう。2017/02/11

Takuya Nishida

6
『嘘だらけの日米近現代史』における倉山史観の裏付けとして読んでみた。ソ連の暗号傍受、解読に対する作戦名「ヴェノナ」公開されたベノナ文書をもとに整理解説した本 興味深い内容であっても正直文章が面白いわけではないし原註も多く真剣に読み込むには相当大変なので流し読み  友好国同士の日米が開戦に至った背景にはコミンテルンのスパイがあった!ルーズベルト政権の中枢にまでスパイが入り込んでいた事実、日本では話題にならなかったのが不思議でならない!2018/09/01

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