講談社文庫<br> 本のお口よごしですが

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講談社文庫
本のお口よごしですが

  • 著者名:出久根達郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061857209

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内容説明

古本屋となって32年。中学を卒えて上京し、店員から自分の店を開き、この道一筋で集めた古書をめぐる珍談奇談の数々を、奇妙な客との交流で知った人生のほろ苦い味で、仕上げてみました。貴書発掘のドラマから万引、美少女、臨終の書……。読書好きに必ず喜んでもらえる、講談社エッセイ賞受賞の名文随筆集。古書店の珍しい話が満載。古書の陰から日本文化の奥が見える!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

123
出久根さんのエッセイ集です。一コマが数ページでちょっとした空き時間にも読めて楽しめます。本に関することがかなり出てきて本好きの方にはかなりお勧めの本です。子供のころから本を買ってもらえないので新聞の本と映画の宣伝に関する広告を切り抜いていたそうです。それで誰よりもどのような本が人気があるかも知っていたそうです。やはり子供のころから下地があったのですね。2016/01/03

かず

51
★★★★Audible。知識の泉をもつ古老の話を聞いているよう。初めて聞く著者、書名も多かった。再読予定。2018/07/07

NORI

23
先日読んだ「佃島ふたり書房」の著者・出久根達郎氏は、自身が古書店を営んでいたという。そんな著者のエッセイ。35年前に書かれ、さらにそこから遡る思い出話などを絡めているため、昭和テイストが強い、古き良き古本屋さん談。昔ながらの古本屋さん、もう殆ど残ってないな・・。古本探しも、今やネット検索だし。どうしても見つからなかったけど読みたかった昔の本、全部ネットで見つけちゃったし。しかし、そんなネット社会以前には、古本屋の親父の知識が活かされていたことが分かる。ってか、古本屋さんに、そういう相談して良かったのか。2025/02/09

きりぱい

20
おもしろーい!著者は古本屋店主。古本屋の裏話から、初版本や希覯本などの話、売買をめぐる客とのアクシデント、収集家の生態、作品や作家のこぼれ話などと、古本にまつわる話が150編以上もあるのだ。ネタ尽きないあ~。どれも短い話なのに、感心したり、ぎょっとしたり、ほろっときたり・・。古本だけに、売られて買われてと人の間を渡る偶然から生まれるエピソードも楽しいけれど、時代を感じる古い話にも興味と味わい。蔵書印の話や事典と結婚した話がよかったな。イチョウの葉ってほんとに虫食い防止になるのかな。2012/09/13

kochi

17
上京後古書店で修行し、独立して自ら古書店を経営する直木賞作家による古書に関するエッセイ。個々の話は新聞連載のためか、短いのだが、古本にまつわる多彩な話題に飽きがこない。例えば、古書ブームの時の百貨店での古書市でのこと、開店前から並ぶ人の中で、マラソンにでも参加するような格好のTさんは、開店と同時にエスカレーターを駆け上り、真っ先に会場に到着してめぼしい本を抜き去って有名になったが、しかしある会場で、心不全のため急死する。古書の世界でも、いろいろとあるのである。2016/12/10

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