講談社文庫<br> メロンと鳩

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講談社文庫
メロンと鳩

  • 著者名:吉村昭【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061845145

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内容説明

「生と死」をドラマチックに描く短編小説集。処刑を目前にした死刑囚と面接委員との心の交流を鮮やかに描いた「メロンと鳩」、毎月数十人もの自殺者が飛びこむ断崖をひかえた村を舞台に「その瞬間」を警察官の子供の眼からとらえた「島の春」など、吉村昭の多彩な小説世界のエッセンス10編を収録する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

109
10編の短編からなる作品集。吉村作品は『破獄』や『長英逃亡』のような逃亡モノが真骨頂だと思うが。この本に収めらているような作品も読み応えがある。本書にはテーマは”生と死”となっている。死刑確定囚のこと、島に流れ着く遺体のこと、少年の日常に突然現れる死についてなど。タイトルの「メロンと鳩」は読んでのお楽しみ、という表現は軽いのでいけないな。2日かけて読み通して少し肩が凝った。さて次は何を読もうか・・・・・2021/09/05

北之庄

5
著者得意の監獄モノが三編納められた短編集。みじかいながらも各作品には、吉村節が色濃く投影された、クールな作品達である。いつもながら読ませるが、私小説っぽい文学臭がチラホラと鼻につき、自分自身あまり好みではない。やや残念ながらもある意味異色な作品群である。2017/09/15

amabiko

3
最後の1文が強烈な余韻をのこす作品が多い。2021/01/22

きゅうり

3
生と死のある風景10編。若い頃に結核を患い死線を彷徨った作者だからこそ、こんな鋭い描写ができるのかな。短編だと深い洞察力がより際立つ。2013/07/07

もりげし

2
父から借りて読んだ。淡々としてるよ、と言われた通りだったなー。あとはちょっと不気味な印象を受けた。最近の小説ばっかり読んでると悪い展開が待ってるんじゃないかと先読みしがちな文章って感じ。「少年の夏」と「破魔矢」がすごい好き。両方とも動物の描写が鮮明ですごい。2015/08/12

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