内容説明
数々の逸話を残す史上屈指の陰陽師、安倍晴明。その晴明が、もし女性だったら――。
法師陰陽師として、自由気ままに暮らしていた若き晴明。久しぶりに都に戻ってくると、師匠の賀茂忠行が急に体調を崩してしまう。大内裏で何か起きていると気づいた晴明は、自らを男と偽り、宮中に入り込むのだが……。
陰陽道の師・忠行。兄のような賀茂保憲。晴明に寄り添う妖狐・雨暗。生意気な天才・蘆屋道満。そんな平安の優男たちとともに、女・晴明は怪異に挑んでいく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
49
「十二単衣を着た悪魔」が新鮮だった分、安倍晴明が女性であったなら・・という発想も面白かった。でもね男でも晴明は色っぽかったのに女性の晴明では色っぽ過ぎて陰陽寮は大変だったのじゃないかしら(#^^#)2020/07/07
よっしー
17
タイトルにひかれて手に取りました。安倍晴明が女性というとんでも設定でしたが、話の世界観としては違和感がなかったです。ライバルと言われている蘆谷道満のキャラも癖が強くて良い味をしていました。ただ…中々文章が頭に入ってこず、読み終えるまでに中々な時間がかかったので、少し私には合わなかったかな。2022/07/23
紅羽
12
平安時代に名を馳せた稀代の陰陽師、安倍晴明が女性だったらという設定の作品。あの飄々とした態度で人を煙に巻くような気質はそのままなイメージですが、女性という事もあって、晴明を取り巻く賀茂保憲や芦屋道満、妖狐の雨暗はそれぞれタイプの違ったイケメンに描かれ華やかな印象です。物語は師匠である賀茂忠行の体調不良から、大内裏の異変を感じ取った晴明は、性別を男と偽り潜入する事に…。表に出せない秘めた想いが切なく感じるお話でした。2020/01/06
HANA
8
安倍晴明が女性という設定の話。色々な設定が生まれていくなかで女性というのはまだありなほうだと思う。展開が良かったので読みやすく面白かった。2020/02/26
シュウ
4
これはこれでありかも。根っからの悪人がいない。2021/07/10