内容説明
現代社会の法の体系とはどのようなものか。私たちの生活とどう関わり、どのような影響を及ぼしているのか。著者は、長く読みつがれてきた『法とは何か』(1979年刊)を構想もあらたに全面改訂、社会生活のなかの法など、データを一新するとともに、あらたに人権また国際法の分野をくわえて、現代社会人のための法学入門として提示する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
法社会学者による、法律の入門書です。結構偏りがあると評価される向きもあるようですが私はあまりそうは思いません。法律の立ち位置などをわかりやすく示してくれています。昔の法律というのは規制的なところが結構多いと感じていましたが、最近の法律適用を市民生活との関連で見ると市民を守るような意味合いが大きくなってきているように感じました。2015/11/08
佐島楓
37
歴史的に見る「法」、これから「法」はどうあるべきかなど、わかりやすくコンパクトに書かれている。社会学の課題と並行して読んでいたが、そちらの参考にもなった。2015/09/26
ヴェルナーの日記
14
法学の概念と、日本国憲法(法律も含む)ついて概略を解説し、現憲法等の問題点を提起している。サブ・カルチャー的な著述なので、法学の初心者や専門的な知識等がなくとも容易に読むことのできる本に仕上がっている。殊に法学と聞くと難しく観じてしまうが、根本的な事柄が理解できれば、決して敷居は高くない。憲法などの条文を見ると堅苦しく難しい文字が並ぶけれど、それは法を明文化することによって、矛盾(例えば精神の自由や身体の自由など)してしまう可能性が発生するためであり、よって条文を拡大解釈や縮小解釈されないためでもある。2013/10/13
またの名
10
読んでると日本がクソに思えてくる法入門。一時期のリベラルに見られた「欧米等はこうした理念の下で素晴らしい制度を採用しているのに、日本ときたら……」タイプの批判を本書で展開しているのが古臭く見えるほどネガティブで非生産的な議論を排除する今日の傾向は普及してるとはいえ、提出される論点は今なおアクチュアル。具体的事例を数多く援用することで賞味期限が短くなるどころかかえって長くなり、欧米から輸入され戦前を経て現代に至る法のロジックが家制度、資本、権利、消費者、労働、国際政治等の場面で機能する実態と理想が掴み易い。2015/08/05
うえ
8
初版は79年に書かれたマルクス主義法学による本。正直レーニン思想を知らない人だとよくわからないのでは。確かかなりの改訂数があるはずだが●要「権利とか契約という、法の最も中心的概念は、ヨーロッパでは、キリスト教と密接な関係があるし…日本では仏教、儒教がある…しかし、これらの問題についてのべる余裕はない」え? 「そして市民革命によって、邪魔者はうち倒された」2015/05/14
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