内容説明
論理学は現実と無関係な学問ではない。数学、物理学、生物学、電子工学、言語学などの学問領域と密接な関係をもち、現代諸科学の方法論を基礎づけるものとして重要視されている。アリストテレス以来の形式論理学の発展のみちすじをたどりながら、記号論理学など現代論理学の体系を、現実の問題と関連させてわかりやすく説明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
17
第1部がほとんど哲学的説明に感じられ、第2部になって、記号論理学について歴史的な流れなども交えながらの説明となり、じっくり読んで行くと何となく理解できる部分も出て来るのだが、第3部にて、「世界は無限の連言命題によって現される。世界は物の総体ではなくて事実の総体である」と記されていてびっくり。含蓄の多い本であり、2回読んだけれど、まだまだ読まないと気が済まない本かも。出版から50年以上たっているが、今年の10冊の中に入れたい。2018/12/31
Ryo Hirao
10
大学のある哲学系授業の内容をよりよく理解しようと思い、岩波の「入門」と銘打っているこの本を選択。およそ半世紀前に出版された本のため内容の新しさからするとやや劣るのかもしれないが、古代からこの時代までの論理学の歩みや論理学で用いられる記号の意味内容、各先人の提唱する内容と問題などを丁寧に説明しているように感じた。記号に置き換えられ式化された部分は頭がパンクしてしまいそうな気がして読み飛ばしてしまいたくなったりもしたが、諦めず根気強く読むことで補完的にさらに理解がしやすくなる。2015/04/26
LUNE MER
9
議論するときや文章を書く際に、なんとなーく、で論理展開している我々が姿勢を正して読むべき書。数学を専攻していた身としては日常感覚と厳密な論理学のギャップとかは認識していたものの、純粋に学問的なアプローチで論理学と向き合うと未知なるものが多く、いつまでたっても学生気分が抜けないアラフォーなのでした。
nagata
6
新年のスタート本にしてはなかなか骨の折れる本。中身の理解も覚束ないながら、これが60年前に書かれたものであることにびっくり。現代のAI化を先読みしていると思われる動的平衡のダイナミズムや連関思考にかかわる論理の役割について闊達な筆ですすむ論説を読むと、論理的な思考の働きの大切さが改めて理解できる。控えめに書いたとある現代論理学=形式論理学のところは1年かけて再読してみることにしよう。2025/01/04
ちゅん
5
論理学を出来るだけ専門用語と数式を用いずに説明する書。先人が論理学を記号で把握しようとした試みはすばらしいと思います。また個人的には不完全性定理に触れていたのが興味深かったです。とは言え終盤は難しかったです。2018/02/19
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