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内容説明
「政府の赤字は、民間の黒字である」
「自国通貨建てで国債を発行する限り、財政破綻はしない」
「経済活性化のためには政府による積極的な財政拡大が必要」
経済学の常識を覆す主張で、いま世界で大論争を巻き起こしている「現代貨幣理論」(MMT)。はたしてMMTは異端のトンデモ経済理論なのか? それともデフレ脱出・経済復活の切り札になるのか? 前内閣官房参与で、アベノミクスの問題点を知り尽くした著者が描く、実践的MMT理論入門にして、日本経済再生のシナリオ。緊縮財政、消費増税、長期デフレに苦しむ日本経済を復活させる道がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブトムシ
22
私の大学時代(50年前)の経済学の先生は、宇野学派の方でしたが、時代的には大内兵衛の門下の方でした。宇野弘蔵の「経済原論」はどうなのか?藤井聡教授はどう評価されますか?というのは、貨幣というものが宇野弘蔵の理論から感じられなかった印象が私には強い。素人の感想ですが…。 MMTの理論が、私にはどうしてものみ込めません。ネットの議論を聴いていると、藤井先生や三橋貴明さんが理論的には勝っていると思ってますが、いまいち良く分かりません。若い方の頭脳で、「コロナ不況」をなんとかしてください。(2021年7月12日)2021/07/12
健
15
「自国通貨建ての国債で財政が破綻することは無い」というMMTの基本的な考え方を丁寧に、分かり易く解説していて良書と言える。やっぱりMMTは正しい、と思えてくるし、もし、これが正しいとしたら日本の行く末が案じられて、恐ろしくもなってくる。MMTの考え方に基づけば、日本のデフレ脱却は簡単なことなのに、何でこうも見向きもされないのだろう。不思議で仕方がない。2019/11/12
ラウリスタ~
11
MMTというと自国通貨建て国債ならいくらでも発行して構わない、「トンデモ理論」的なものかと思っていたのだけれども、そうではないようだ。政府の借金=民間の黒字、でGDP増加に繋がる。通貨発行権を持っているので破綻は起こり得ない。インフレ2〜4%を目指して、国債発行量を調節する。財政の健全化ではなく、インフレ率を目安にする。1000兆円の国債を直ちに返済=民間から同額の貨幣が消える、国債は一定程度放置しないといけない。反グローバリズム、反自由貿易、反移民と、アベノミクスとは正反対の方向性らしい。2020/10/07
Tatsuya9
8
良かったです。MMTを広げていけたら、日本は変わるはず!2020/04/30
belalugosi6997
8
デフレ下での消費増税は狂気の沙汰である事に異論はなかろう?中には借金が!無駄を省け!財源が!スタグフレーションが!悪性のインフレが!これらを社会問題を解決する手段としてMMTを採用するのが最も良薬である。「こんな錬金術は信用できない」この信用こそがMMTの真骨頂である。借金や財源を心配するのなら、30年間日本だけが経済成長しない誤った政策を憂えべきである。これまでJGPについて理解できずにいたが本著が一番理解できた、反緊縮・反グローバリズム・反構造改革の旗手に成り得る。誤植程度は愛嬌、本年度ベスト著書2020/02/21