内容説明
アジア最強の中国人民解放軍は対外侵略のための軍隊なのか? それとも国内治安部隊なのか? 日中戦争、国共内戦、朝鮮戦争、文化大革命、中越紛争、尖閣諸島・南沙諸島の国境問題、そして米中軍事対立……。軍事と紛争の側面から、〈中国〉という国の本質を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりやまたけよし
25
公開されている情報や研究結果からの概説で、通史としてはよくまとまっていて、現在の中国理解には良い本です。文化大革命の実態なんか知らなかったことがいっぱいです。2020/01/10
スプリント
10
熾烈な権力闘争の歴史がよくわかります。2020/01/30
無重力蜜柑
8
良著。単純な時系列ではなくテーマに分けて時代順で説明しているので非常に読みやすい。章立ては①工農紅軍黎明時代②国共内戦③台湾関係④朝鮮戦争⑤中印・中ソ紛争⑥文化大革命⑦中越戦争⑧現代の人民解放軍。特に⑤のチベット侵攻とそれに伴う中印国境紛争勃発の経緯や⑦の中越戦争があまり見たことのない話題で新鮮だった。軍事的な詳細と政治的な経緯、さらに人物エピソードがバランス良く盛り込まれている。党の軍隊である人民解放軍は国益より党益を優先し、国内外に統治のための武力行使を行う場合があるというのが面白い。2022/04/09
Fumitaka
4
まあ、山岳ゲリラから一大軍事力に成長していく様子は確かに面白いものがある。「防衛圏(影響圏)」と「領土」は必ずしも違うこと、あと「中国」に属した地域の「回収」はともかくとして、純粋に「外国領」の併合が目的の対外戦争はまだ必ずしも行われてはいない、というのはなかなか無視してはならない点だと思う。国際関係論の開祖モーゲンソーも言っている、「相手の国の見方や立場を知ろう」と。ハードパワーの行使は、冷静に注視せねばならない。それは立場を問わず合意できる点ではないだろうか。2020/03/04
つわぶき
4
中国共産党及び人民解放軍の黎明期から現代までの通史を概説的に記した本。特に改革開放期以前の歴史に関しての一般的によく知られていないような部分に紙面を割いていたので、人民解放軍の歴史的特質が分かり易く書かれていた印象を受けた。2020/02/19
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