内容説明
朝日新聞「be」大人気連載が待望の新書化。国語辞典の名物編纂者が、街を歩いて見つけた「まだ辞書にない」新語、絶妙な言い回しを収集。「昼飲み」の起源、「肉汁」は「にくじる」か「にくじゅう」か、など、日本語の表現力と奥行きを堪能する一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
43
2019年刊。著者は国語辞典の編集者。今の日本語を捉えるために看板や表示を撮影しており、本書は多くの写真から変化を解説。「全車禁煙」の「全車」は辞典に無いが「全社、全校」はあり、「こんな所に獲物がいた!」と興奮する。袋に封入した割り箸に「完封箸」とあって「完封」は野球専用じゃないと気づく。「強化買取中、絶賛発売中、鋭意検討中」の強化、絶賛、鋭意は副詞的な使われ方が定着。「ほぼほぼ」と「ほぼ」のどっちが高率かはまだ未決着。「攻めてる」に「積極的」の意味を持たせる用法は一般化しつつある。面白がるポイントが鋭い2024/11/20
なつ
41
国語辞典に載る言葉は常に時代のニーズに応えなくてはいけない。一見変わった言葉も人々に広まって新しい版で掲載された言葉も見かけます。一つ一つの言葉に実際に使われた現場(写真)とコメントがあり、意味の多様性に気づかされます。さすが辞典の編纂者ということで、言葉が生まれた背景の考察も面白く読みやすいです。2020/01/18
けんとまん1007
36
確かに、言葉は日々変化している。そんな中でも、残る言葉、消える言葉がある。残る言葉のすべてではないが、気がつくと違和感がなくなっているものが多い。これも時代なんだろう。2020/01/29
おかむら
24
三浦しをんの「舟を編む」の影響で、辞書の編集者は変人だけどいい人のイメージが植え付けられてしまいましたが、この本の著者も三省堂国語辞典の編集者。街中でみかける変な日本語の採集に勤しむコラム集(朝日新聞土曜版連載)。変人かはともかくいい人そう感は出てます。こういう人はなんか好きだなあ。2024/10/30
冴子
22
飯間さんの言葉に対する優しい眼差しを感じるエッセイ。街中、電車の中吊りなどを随分細かく観察しているなぁ、と思った。私はやっぱりラ抜き言葉やさ入れ言葉、レ足す言葉には違和感があるが、そのうち慣れていくのかなぁ。他にも最近よく「〜させていただきます」と異常に謙る言葉には抵抗感があるが、先生はどう思っているのかな? 私も看板や広告に注意を払ってみよう。2021/10/23
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