内容説明
1974年10月14日――長嶋茂雄引退試合と三井物産爆破事件が同時に起きたその日に、男は逃げた。警察から、仲間から、そして最愛の人から――「清算」の時は来た!極上のエンターテインメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
堂場さんの最新の文庫です。刑事ものかと思いきや、警察が絡むことはあるのですが主人公は1974年のときの過激派に属していた人物で、仲間や家族を捨て静岡で不動産会社を経営しています。むかしの仲間から助けを頼まれ東京に戻るのですが、この主人公は思い込みが強い感じで今までの堂場さんの主人公のようにはあまり好きにはなれませんでした。昔の恋人が主人公に持っている感情の方に同化しました。話の持っていき方はうまく最後はこのような感じだったのか、と納得させられました。2019/11/13
ゆめ
46
久しぶりの堂場さん。いつもの感じと違いますね。うーん、私はイマイチだったなぁー。主人公が好きになれず、イライラした。最後になって少し面白くなりましたが、またの出会いに期待します。2020/06/19
ユザキ部長
33
逃げる事を否定しないけど、逃げるのなら最期まで逃げ続けなきゃダメなんだ。と思った。何時だって男って中途半端で、女の人は強い。そうとも思った。2023/12/24
米太郎
29
・そもそも42年も逃げる必要があったのか?今になって償いたいとは?下山は自分勝手すぎる気がする。で、これで自分は先に進めると思ってると思う。 堂場先生の作品のため、サクサク楽しく一気読みでした。2023/12/11
ゴルフ72
23
正直最後まで何を言いたいのかわからない。1974年10月14日は下山にとって何があったのか?結局は自分勝手な行動が仲間をそして恋人までもが不幸にしてしまった。60歳を過ぎてから・・・今後何をして生きていくのか、先が読めない中読了。少し消化不良かな?2021/08/31