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内容説明
自分の趣味を人に知られたくない、悩める小6男子。ある日、日本語を話せないパキスタンからの転校生のお世話係にさせられたのだけれど……。その子は、宗教が違うし、文化も、見た目もちがう。そもそも、うまく話が通じないのに、どうやってわかり合うんだよ? ひとつひとつ大切なことに気づかされる、さわやかでワクワクがいっぱいのお話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
57
大人の世界でも宗教は難しい。子どもにとってのイスラム教はあまりに異質なので、お寺に行った時の騒動には思わず「仕方ない」という気分になってしまいました。しかしハル君は強かった。逃げることなく、敵に立ち向かうという攻撃的な気持ちではなく、理解してもらおうという発想に感動しました。校長先生のスピーチ最高。2020/03/21
ケ・セラ・セラ
26
勤務校にも多国籍の子どもは多く、日本語が全くわからないままやってきた子どももいました。まずは周囲の大人のサポートです。国籍、宗教、生活文化の違いに戸惑うこともあると思います。それは日本人どうしであってもいえること。自分と異なる風貌や趣味などを理由に差別、ましてやいじめにつながらないように。他者を尊重し認め合える社会に。この作品、支援員はいるものの全て子どもたちに委ねられてしまっていて、今どきあまりにも無知無理解な親たち、子どもたちに正しい知識を伝えるべき担任のあまりにも情けない描き方が悲しく残念。2020/03/08
白雪ちょこ
23
転校生としてやってきた、パキスタン人のアブダラくん。 宗教、異文化、外国人などなど。 子供にとっては一番敏感に取る「自分達と違うこと」「普通ではないこと」など。 今の時代に沿っている内容で、とても面白かった。 個人的に一番イライラしたのは、担任の先生 。 何でもかんでも、主人公のハルに押し付けているところが、大人の自己中なところだなと。 少しずつ、みんなの心が動いていき、最終的に前を向き、違うことの普通が当たり前であることを学ぶ。 ラストに、勇気を出して動いたハルの行動にも勇気をもらえた。2023/05/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
22
転校生は茶色の肌と巻き髪のアブダラくん。日本語はあまり話せない、イスラムの教えで給食を食べなかったり、別室でお祈りをする彼は、クラスメートにはわがままと映ります。彼のお世話係のハルは、変わろうとしない彼に最初苛立つのですが、徐々に「未知のものは遠ざけたいという人間の気持ち」を認めつつ、排除しようとするクラスメートの雰囲気に疑問を持つようになります。国籍・文化の違いではなく、お互いを思いやる心がコミュニケーションをうむんですよね。 【文化と生活に親しむー多様な文化へのとびら】2020/02/05
RX78
19
読書感想文、岡山県の高学年指定図書に選ばれた本。やるじゃん岡山。ニット編み好きな男の子、転校生のイスラム教徒の男の子。中学生にもおすすめの1冊です!2020/08/04
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