内容説明
イベント好きな日本人に
商業主義も忍び寄る……
●神社の「二礼二拍手一礼」は伝統的な作法なんかじゃない!
●除夜の鐘を全国に広めたのはNHKだった!?
●初詣は鉄道会社の営業戦略だった!
●郊外の墓参りはバブルが生んだ年中行事!
●結婚式のご祝儀もお葬式の半返しも伝統なんかじゃない!
●そもそも、クリスマスはキリスト教と関係がない!
日本人が「しきたり」と思っている行事には、ごく最近生み出されたものが少なくない。私たちは「しきたり」とどう向き合えばいいのか。
神社に掲げられる「二礼二拍手一礼」は伝統的な作法なんかじゃない! 初詣は鉄道会社の営業戦略だった! 郊外の墓参りはバブルが生んだ年中行事! 結婚式のご祝儀もお葬式の半返しも伝統なんかじゃない! そもそも、クリスマスはキリスト教に関係がない! 日本人が「しきたり」と思っている行事には、ごく最近生み出されたものが少なくない。私たちは「しきたり」とどう向き合えばいいのか。「しきたり」の概念を根底から覆す一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かめりあうさぎ
29
初読み作家さん。神社での参拝方法や初詣、墓参りなど昔からの伝統と言われるものも、実は歴史が浅かったり商業目的で生まれたものもある。しきたりの裏にあるものや所以を知ることが大切だと教えています。一方で、七草粥など地味だけど本当に昔からあるものについても紹介。個人的には、歴史が浅いからと頭から否定するのも違う気はして、それによって心が救われたり生きる希望になるのなら、背景を知った上で自分ですることを選ぶのはいいことだと思いました。伝統的な雰囲気を装って、食品ロスを生む恵方巻とかは罪深いと思いますがね。2019/12/28
ふみあき
26
世間には子どもがサンタクロースを信じていることを好ましく思う両親もいるようだけど、私はクリスマス・イブの夜、息子の枕元にそっとプレゼントを置いたりしたことはない。息子には幼少期から科学的、合理的精神を養ってほしいからだ(というのは半分冗談)。本書によると、クリスマスはミトラス教の冬至の祭りをキリスト教が取り入れたのが起源で、ヨーロッパから清教徒が植民してきたばかりの米国では、クリスマスは異教の祭りという理由で法律で禁止されていたらしい。息子が小学生くらいになったら教えてやりたい。2022/01/16
agtk
10
どのしきたりの本を読んでも、今言われているしきたりの多くは結構最近のものなのだと分かる。とはいえ、タイトルはいいすぎ。柏手を打とうが打つまいが個人の自由。大切なのはしっかりと祈ること。2020/03/20
Hiroki Nishizumi
9
何事も理解して行動するべし、附和雷同な生活は良くないと気付かせてくれる。参考になった。2020/02/26
coldsurgeon
9
「しきたり」という言葉に、年月の重みを感じがちであるが、実はそれほどの時間的な重みがあるわけではなさそうだ。そして、しきたりの「いわれ」も、それほど重要な意味があるわけでものない。しきたりが、今の私たちの生活に合わないのであれば、無理に、それに従う必要はない。2019/12/23
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