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内容説明
格差が拡大しつつある日本。家族の最小単位である「夫婦」もその流れに拍車をかけている。さまざまなデータに基づき、日本の夫婦の今を探ると見えてくるのは、夫の所得と無関係に働くようになった妻の影響力の大きさだ。医師夫婦に代表されるパワーカップルと、対極にある若いウィークカップルなど、興味深い事例を紹介。また、結婚できない人たちから、離婚、そして地域差まで視野を広げ、夫婦をめぐる格差を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
41
2013年初版。格差社会といわれ、人々が貧困に陥っていく状態が社会問題化するなかで、世帯の最小単位である夫婦の状態から格差がどのように広がっているのか考えた内容となっています。妻が働くか働かいないかは所得に必ずしも比例しないことやワーキングプア状態のカップル同士の問題も取り上げられていました。そこから見えてくるのは多様な夫婦のあり方と同時に一億総中流はなくなっている現実だと思いました。2019/04/10
夜長月🌙@読書会10周年
28
今や50歳で一度も結婚していない男性は20%、女性は10%。しかし、95%以上の人が結婚したいと思っている。ワーキングプアで結婚に踏み切れないという声もあるが、異性と交際できない理由の第1位は男女とも「自分は異性に魅力がないと思う」である。現代は魅力の無い人だらけになったのだろうか?自分に自信が無いだけか?出会いのきっかけは相変わらず職場、学校、知人の紹介が77%と大半である。いわゆる半径10m内の結婚である。結婚とは「愛情を感じる人と精神的な安らぎを持ちながら過ごすこと」2015/03/22
Nobu A
14
格差社会と言われて久しい日本。経済学では「ダグラス・有沢の第二法則」と言うのがあり、「夫の所得が低ければ、家計所得を高くするために妻が働き」、「夫の所得が高ければ、家計所得が十分であるので妻は専業主婦になる」傾向。現代もそれが有効かを検証。結婚の「相補説」「類似説」、晩婚・未婚・離婚原因三大仮説「女性の自立」「相対所得」「釣り合い婚」を含む先行研究やデータを基に考察。皆婚社会でなくなりつつある日本。未婚率上昇が少子化にも影響を与え、地域差まで話が及んだ辺りは命題にズレ。もう少し国際比較もあっていいのでは。2017/10/15
ふろんた2.0
14
統計資料の部分をさらっと。2016/10/14
きなこ
12
高収入同士、低収入同士が結婚したり、女性は男性の所得にかかわらず働くようになったので、夫婦間の格差が広がっているという話だった。2020/10/06