内容説明
「父がほんまに愛し抜いてくれたんは、このうちだけや」帯で栄華を極めた男と、父に心酔する娘。贅沢に彩られ昭和の激流を生きた、濃厚なる家族の歴史。着物黄金時代の京都、帯の意匠で一時代を築いたうちの父は、ほんまに立派な人やった。戦中は東条英機はんの私設秘書として飛び回り、戦後の活況で稼いだ財産は、祇園や道楽できれいに使う。あんなに辛い目に遭っても生きてこれたんは、みんな父のお陰や。濃厚な家族の歴史を、きらびやかに描き切る会心作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こうちゃん
11
なんとも・・・育ち・家柄・環境が違う者が一緒になると、こうも齟齬が生まれるのかと。帯の世界も勉強になりました。合わせかたや、背景がここまで深いとは思ってなかった。2020/07/28
YH
3
なんか白洲さんみたい。元々、京都の織物や着物の世界は浮世離れしているイメージだし、こういう世界もあるんだなぁと思った。ただ、同じ話が何回も出るのはくどく感じた。2021/07/12
rinrinkimkim
3
本書は寂聴先生に来た話とか。大原御幸は建礼門院と後白河の物語。平家物語のスピンオフ的位置ですが、祥子と新垣、登場人物すべてが「奢れる者久しからず」なんですよね。終わった栄誉栄華にしがみつきあの頃はよかったって。現実見ようよ!と肩をたたきたくなりました。松谷鏡水も成り上がりのゲス不倫野郎でしょう。おまけに軍まで出てきちゃって。本書はあと10年もしたら巻頭に「差別的表現が含まれますが・・」って文章が付くんじゃないでしょうか。やはり林さんはエッセイに限りますね。読むたびにそう思うのにまた読んでしまう。不思議。2020/03/06
はね
3
父に溺愛された娘と、劣等感の塊になっていた?元夫の告白からなる構成。踊り、能のこと、京言葉が新鮮だった。林真理子さんは京都が大好きで、歴史ものが好きで、だから取材の吸収も速くて確かなのだろう。とても面白く読めた。2020/02/09
Jun Yamanoue
3
京都で、帯の図案家として成功を収めた松谷鏡水。その娘・祥子と、夫で元プロ野球選手の新垣強がそれぞれの生い立ちや生活、松谷鏡水について語る。実話を元にしたフィクション。 京都弁が微妙に感じてしまうのは、京都生まれだからかなぁ〜。方言を文字にするのは難しいんだろうな。正確に書き過ぎると、知らない人には分からないだろうし。。2019/11/24
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